県では、食の安全・安心の確保に関する基本的方向と実施すべき施策を定めた「三重県食の安全・安心確保基本方針」に沿って、令和3年度に実施する具体的な取組を示した「令和3年度三重県食の安全・安心確保行動計画」を策定しました。
○令和3年度の主な取組
・令和3年6月から「HACCPに沿った衛生管理」が義務化されることから、適切な衛生管理が行われるよう、食品等事業者に対して監視指導を行います。また、令和3年度に開催される三重とこわか国体・三重とこわか大会に向けて、関係者に安全な食品を提供できるよう、弁当調整施設や宿泊施設の監視指導を行うとともに、県民の食の安全の確保と併せて来県者に安全な食品を提供できるよう、観光地の飲食店(大規模旅館、レジャー施設等)を中心に監視指導の強化を図ります。
・高病原性鳥インフルエンザや豚熱など家畜伝染病の発生防止のため、生産者等に対して、発生事例を踏まえた感染防止対策に関する研修会等を開催するとともに、飼養衛生管理基準の遵守・徹底が図られるよう、農場ごとに作成された飼養衛生管理マニュアルに基づく野生動物の侵入防止柵の設置等具体的な取組について指導等を行います。また、風評被害を未然に防止するため、引き続き、県産豚肉の流通状況の監視や食品等事業者等に対する正確でわかりやすい情報の提供を行います。さらに、豚熱については、野生いのしし対策として、経口ワクチンの散布や県内全域での捕獲強化等に取り組みます。
・国際水準GAPおよび水産エコラベルについて、生産者に応じたきめ細やかな指導・助言等により、認証取得を推進します。また、これらの認証について、消費者や食品等事業者の認知度の向上を図るため、関係機関および食品関連事業者等と連携し、県産の認証を取得した農畜水産物の情報発信等に取り組みます。
・新型コロナウイルス感染症禍においても、安全・安心な食品等が安定的に提供されるよう、監視指導に取り組むとともに、WEBなど多様な方法を活用して消費者や食品関連事業者等に対する情報発信や啓発等を行います。