三重県児童相談センターでは、難聴児の聴力の状態や補聴器の情報等を記録できる「きこえの手帳」を作成し、県内難聴児とその家族に配布します。
1 概要
保護者が難聴児の聴力の状態や補聴器の情報等を正確に理解し、難聴児に関わる医師や言語聴覚士、身近な市町の保健師、保育所や幼稚園、学校の先生等に、適切、正確に伝えることは、難聴児の支援を行う上でとても重要です。
そこで、関係者が対象児の聴力の状態等をより正確に把握し、必要な支援や指導の参考にしていただけるように、新生児聴覚スクリーニング検査の結果や年齢ごとの聴力検査結果、補聴器の情報等を記録する「きこえの手帳」を作成しました。
2 手帳の構成
難聴に関する一般的な情報を掲載するとともに、対象児の聴力の状態や補聴器の情報等を記録できるようにしています。
(1)きこえに関するQ&A
(2)きこえの仕組みと難聴の種類、聴力検査の種類
(3)これまでの成長の記録、新生児・乳幼児期のきこえの反応
(4)新生児聴覚スクリーニング検査結果、精密聴力検査結果、学校での健康診断時の聴力検査結果、
年齢ごとの聴力検査結果
(5)補聴器の情報
(6)通院している病院・療育先一覧、就園・就学歴
(7)県内の療育支援体制・関係機関連絡先一覧
3 規格・作成部数
A6版 44ページ(表紙含む) 500部
母子健康手帳にはさんで保管できるサイズのため、携帯しやすく、関係者の目に触れやすくなります。
4 配布
(1)対象
県内在住の18歳未満の難聴児とその家族
(2)時期
平成28年4月1日から(三重県児童相談センターにて配布)
5 参考情報
三重県児童相談センターでは、県内難聴児とその家族に対して、補聴器のフィッティング、聴力測定、言語指導等の個別支援や、難聴児交流会等の集団支援及び訪問支援等を実施しています(平成26年度相談実人数189名)。