平成28年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、下記のとおりです。
記
1 件数
平成28年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、1,310件(前年度比101.5%、19件増)となりました。平成24年度から5年連続で1,000件を超える高い水準で推移するとともに、過去最多を更新しました。
〔児童相談所別件数〕
北勢児童相談所 753件(対前年度比109.0%、62件増)
中勢児童相談所 315件( 同 96.3%、12件減)
南勢志摩児童相談所 49件( 同 66.2%、25件減)
伊賀児童相談所 127件( 同 83.6%、25件減)
紀州児童相談所 66件( 同 140.4%、19件増)
2 傾向
平成26年度の児童虐待相談対応件数は対前年度比5件の減少でしたが、平成27年度及び28年度と増加に転じています。また、平成19年度からの10年間で見ると、減少している年度もありますが、全体として大きく増加傾向にあります。(関連資料参照)
(H25)1,117件
(H26)1,112件(対前年度比 99.6%)
(H27)1,291件( 同 116.1%)
(H28)1,310件( 同 101.5%)
3 高い水準で推移している背景
(1)家庭及び地域における養育力の低下
親と子どもだけのいわゆる核家族の増加や、地域住民同士のつながりが希薄になってきたこと等により、家庭及び地域における養育力が低下していることが懸念されています。子育てに悩む家庭が孤立した状態におかれ、必要な助言や支援を得られずにいることが考えられます。
(2)地域社会の関心の高まり
全国的に児童虐待の重篤事例が新聞やテレビ等で報道されていること、11月の「子ども虐待防止啓発月間」を中心に、県、市町、関係団体等が啓発活動を実施していること、保育所、学校等が通告をためらうことのないように児童相談所や市町が働きかけを行っていること等によって、児童虐待に対する地域社会の関心が高まっていることが考えられます。