県内の小児科定点医療機関(45機関)からの報告によると、2024年第23週(6月3日から6月9日まで)の1定点医療機関当たりの患者報告数が8.67人となり、国立感染症研究所が警報の目安としている1定点医療機関当たり「5」を超えました。今後、さらに患者数が増加する可能性がありますので注意しましょう。
【手足口病とは】
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって、子ども(5歳以下)を中心に、主に夏に流行する感染症です。感染してから3日から5日後に、口の中、手のひら、足の裏などに水疱性の発疹が現れ、発熱はあまり高くならないことが多く、ほとんどの発病者が数日間で治ります。ごく稀に、髄膜炎や脳炎などを併発することがあります。
【感染経路】
糞便等の排泄物による接触感染、咳等による飛沫感染が知られています。とくに乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園では注意が必要です。
【治療など】
特別な治療方法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
【予防対策】
治った後も比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあり、また、感染しても発病せず、ウイルスを排泄している人もいますので、感染予防としては、手洗いの徹底が大切です。
1.こまめに手洗いをしましょう。
2.症状がある人とは密接な接触を避け、タオル等の共用はやめましょう。
3.おむつ交換するときは、排泄物の取扱いと交換後の手洗いに十分気をつけましょう。
4.症状が現れたら早めに医療機関を受診しましょう。