県立美術館が開館35周年を迎えるため、記念式典と3つの記念展を開催します。
1 記念式典
(1)日時 平成29年4月22日(土)15時00分から16時15分
(2)場所 県立美術館 講堂(住所:三重県津市大谷町11番地)
(3)主な出席予定者
三重県知事 鈴木英敬
公益財団法人岡田文化財団理事長 岡田卓也
株式会社第三銀行代表取締役会長 谷川憲三
株式会社三重銀行代表取締役会長 種橋潤治 他
(4)当日の主なスケジュール
15時00分から15時30分 記念式典(講堂)
15時30分から16時15分 レセプション(ミュゼ・ボンヴィヴァン)
※レセプションは関係者のみで行います。
(5)記念式典の概要
・知事あいさつ
・館長あいさつ
・(公財)三重県立美術館協力会理事長(谷川憲三)あいさつ 他
・ミニミニコンサート
※一般参加については席に限りがあります。参加を希望される方は、直接会場にお越しください。
なお、席数の関係で参加いただけない場合もありますので予めご了承ください。
2 開館35周年記念展(第1弾から第3弾)の開催
(1)開館35周年記念展 Ⅰ ベスト・オブ・コレクション-美術館の名品
美術館ではこれまで独自の方針にもとづき作品収集をすすめてきました。本展はコレクションのなか
から美術史において価値の高い特色ある作品を選び、大規模に紹介するものです。明治から現代までの
日本美術では、浅井忠、黒田清輝から現代絵画に至るまで洋画を中心に美術史の流れをたどります。ま
た、17世紀スペインの画家ムリーリョから近代のモネ、ルノワール、シャガールにいたる西洋美術コ
レクションの優品をまとめて展示。フランスの画家ボナールの「ヴェルノンのセーヌ河」は初公開、江
戸期の画家、曾我蕭白の重要文化財「旧永島家襖絵」は前後期に分けて5年ぶりに全点を公開します。
会 期:平成29年4月22日(土)から6月18日(日)
観覧料:一般700(500)円 学生600(400)円
高校生以下無料 ※( )は団体料金。
(2)開館35周年記念展 Ⅱ テオ・ヤンセン展
昆虫や動物のようなかたちをした、風で動く巨大な人工生命体「ストランドビースト」の制作で世界
的に知られるオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン(1948-)。日本では未発表の最新作を
中心にご紹介するとともに、1990年代の初期作品や、構想スケッチ、動きの秘密がわかる基本パー
ツに至るまで、テオの創造するビースト(生命体)たちの魅力に迫ります。近畿中部地方では初めて紹
介される本展は、動くシーンも見られる家族で楽しめる企画で、科学や自然と結びついた世界的な現代
アートの実物に触れる絶好の機会です。
開会時にはヤンセン氏が来日予定です。
会 期:平成29年7月15日(土)から9月18日(月・祝)
観覧料:一般1,000(800)円 学生800(600)円
高校生以下無料 ※( )は前売り、団体料金。
(3)開館35周年記念展 Ⅲ 本居宣長展
本居宣長(1730から1801)は、江戸時代を代表する国学者。伊勢松坂(現在の三重県松阪
市)の商家に生まれ、医者を生業としながら、『源氏物語』をはじめとする日本古典やことばの講釈、
歌会、『古事記』研究などに精力的に取組み、多様な活動を展開しました。「もののあはれ」を日本人
の美意識を象徴するひとつの概念にしたのも宣長です。本展では、宣長が遺した自筆資料、著書、関連
作品、遺愛品などの幅広い資料を通して、不世出の偉人・宣長の思考の軌跡を辿り、全体像をご紹介し
ます。
会 期:平成29年9月30日(土)から11月26日(日)
観覧料:一般1,000(800)円 学生800(600)円
高校生以下無料 ※( )は前売り、団体料金。
3 関連企画等
(1)開館35周年記念特別セミナーの開催
美術館が開館した9月(予定)には、美術ファン・美術館ファンを対象として、館長等による特別セ
ミナーを開催する予定です。
*開館日は9月25日ですが、平成29年は平日(月曜日)であるため、その前後の土曜日又は日曜日
のいずれかで開催する予定です。
(2)開館35周年記念展Ⅲ「本居宣長展」の観覧券プレゼント
美術館が開館した9月に開催する記念展「本居宣長展」(9月30日から11月26日)は、三重が
輩出した世界に評価される偉人宣長をテーマにした企画展です。3つの記念展の最後を飾る宣長展の観
覧券を抽選でプレゼントする予定です。
(3)近畿日本鉄道株式会社、「ミュゼ ボンヴィヴァン」との連携企画
県内外から多くの人に来ていただくための仕組みとして、美術館のレストラン、「ミュゼ ボンヴィ
ヴァン」や近畿日本鉄道と連携により、最寄り駅からの往復乗車券と限定特別スィーツをセットにした
企画切符を発売します。
【参考】三重県立美術館の概要
1 三重県立美術館の沿革
昭和47(1972)年11月 県文化財審議会から「県立美術館の建設について」答申
昭和54(1979)年 1月 県文化財審議会から「県立美術館の基本構想について」承認
昭和55(1980)年 3月 美術館資料選定評価委員会を設置し、作品収集を開始
昭和57(1982)年 8月 三重県立美術館ボランティア「欅の会」発足
三重県立美術館「友の会」発足
9月 三重県立美術館開館(初代館長・陰里鐵郎就任)
昭和58(1983)年 3月 財団法人三重県立美術館協力会設立
平成14(2002)年10月 開館20周年増改築工事(平成15年10月竣工)
平成15(2003)年11月 リニューアル開館
平成28(2016)年 4月 6代館長速水豊就任
2 収蔵品保有状況(平成28年4月1日現在)
区分 購入 寄贈 計 寄 託
絵画 573 4,937 5,510 80
版画 426 90 516 10
彫刻 104 107 211 44
工芸 42 39 81 0
その他 45 319 364 53
計 1,190 5,492 6,682 187
3 コレクション
(1)江戸時代以降の作品で三重県出身ないし三重にゆかりの深い作家の作品
(2)明治時代以降の近代洋画の流れをたどることのできる作品、また日本の近代美術に深い影響を与え
た外国の作品
(3)作家の創作活動の背景を知ることのできる素描、下絵、水彩画等
(4)スペイン美術(1992年スペイン・バレンシア州との友好提携を契機)
主な作品に、曾我蕭白(そがしょうはく)「旧永島家襖絵(きゅうながしまけふすまえ)」、ムリー
リョ「アレクサンドリアの聖カタリナ」、モネ「橋から見たアルジャントゥイユの泊地」、シャガール
「枝」、佐伯祐三(さえきゆうぞう)「サンタンヌ教会」などがある。
4 開館時間 9時30分から17時00分まで(入館は16時30分まで)
5 休館日 月曜日(ただし祝日・休日の場合は開館、翌日休館)、
年末年始(12月29日から1月3日まで)
6 組織及び職員の状況
館長 1名
副参事 1名
総務課 3名
学芸普及課 6名
計11名
7 支援団体
(1)美術館ボランティア「欅の会」
美術を愛好する人たちによるボランティア活動を通じて、来館者の案内、学校など各種団体の案内・
誘導、身体障害者の介護などの活動と共に、教養講座の開催や、会員相互の研修活動を行っています。(2)三重県立美術館友の会
友の会は、現在800余名に及ぶ美術愛好家の集まりで、美術鑑賞と学習を通じて会員相互の教養と
親睦を深めるために、昭和57年8月に発足し、作品鑑賞会、美術講演会、ミュージアム・コンサー
ト、県外美術館への鑑賞旅行といった活動を行い、会員の機関紙「Hill Friends」を発
刊しています。
(3)公益財団法人 三重県立美術館協力会
美術を愛好する人たちの知識、教養を深める啓蒙活動を行うと同時に、美術館活動を弾力的にすすめ
るため、展覧会の図録や絵葉書、額絵、美術図書などを製作・頒布するほか、「欅の会」や「友の会」
に対する助成を行っています。
8 その他
(1)ミュージアムショップ
公益財団法人三重県立美術館協力会が運営するミュージアムショップでは図録、絵葉書、美術関連図
書及びオリジナルグッズ等を販売しています。
(2)レストラン(ミュゼ・ボンヴィヴァン)
フランス料理を中心とする席数45席のレストランです。