ダイオキシン類対策特別措置法の規定に基づき、大気、水質、底質及び土壌におけるダイオキシン類の環境調査を毎年実施しています。
令和4年度に実施した調査結果について、県の測定分とともに、国(国土交通省地方整備局)及び市町が行った県内調査分を取りまとめて公表します。
1 結果の概要(表1:総括表)
(1)大気(表2参照)
23地点(県測定分5地点、市町測定分18地点)で測定を行い、全ての地点で環境基準(年平均値 0.6 pg-TEQ/m3 以下)を達成しました。
(2)水質(表3・表5・表7参照)
河川52地点(県測定分25地点、国測定分7地点、市町測定分20地点)、海域3地点(県測定分3地点)及び地下水7地点(県測定分5地点、町測定分2地点)で測定を行い、河川では次の6地点(のべ7地点)を除いた45地点、海域及び地下水では全ての地点で環境基準(年平均値 1 pg-TEQ/ L 以下)を達成しました。
なお、河川では令和3年度は5地点(のべ6地点)、令和2年度は2地点で環境基準の超過が確認されています。
【令和4年度環境基準超過地点】(環境基準値 1 pg-TEQ/L)pgは10-12g(1兆分の1 g)
志登茂川江戸橋(津市) :1.4 pg-TEQ/L【県測定】
岩田川観音橋(津市) :1.9 pg-TEQ/L【県測定】
田中川汐見橋(津市) :1.4 pg-TEQ/L【市測定】
金剛川昭和橋(松阪市) :1.1 pg-TEQ/L【県測定】
笹笛川八木戸橋(明和町) :2.2 pg-TEQ/L【県測定】
笹笛川八木戸橋(明和町) :2.4 pg-TEQ/L【町測定】
大堀川大堀川橋(明和町) :1.1 pg-TEQ/L【町測定】
環境基準を超過した6地点(のべ7地点)については、上水道の取水源はありません。また、健康への影響が生じる濃度レベルではありません。
(3)底質(表4・表6参照)
河川25地点(県測定分14地点、国測定分8地点、市測定分3地点)、海域3地点(県測定分3地点)で測定を行い、全ての地点で環境基準(150 pg-TEQ/ g 以下)を達成しました。
(4)土壌(表8参照)
11地点(県測定分5地点、市町測定分6地点)で測定を行い、全ての地点で環境基準(1,000 pg-TEQ/ g 以下)を達成しました。
2 今後の取組方針
ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、県内の環境調査を実施し、状況把握を継続していきます。
※TEQ(毒性等量)
多種のダイオキシン類の毒性をまとめて評価するために、最も毒性が強いものを1として他のダイオキシン類の毒性の強さを換算し、総和したもの。