ダイオキシン類対策特別措置法の規定に基づき、大気や水質等におけるダイオキシン類の環境調査を毎年実施しています。
平成28年度に実施した調査結果について、県の測定分と共に、国(国土交通省地方整備局)や市町が行った県内調査分を取りまとめて公表します。
1 結果の概要(表1:総括表)
(1)大気(表2参照)
28地点(県測定分7地点、市町測定分21地点)で測定を行い、全ての地点で環境基準を達成しま
した。
(2)水質(表3・表5・表7参照)
河川のべ65地点(県測定分29地点、国測定分7地点、市町測定分29地点)、海域7地点(県測
定分7地点)及び地下水9地点(県測定分5地点、町測定分4地点)で測定を行い、河川では59地
点、海域と地下水では全ての地点で環境基準を達成しました。環境基準を超過した地点は次の5地点
(のべ6地点)です。
(環境基準超過地点)(環境基準値1pg-TEQ/L)
肱江川肱江橋(桑名市) :1.2 pg-TEQ/L(県測定)
田中川汐見橋(津市) :1.2 pg-TEQ/L(津市測定)
金剛川昭和橋(松阪市) :1.9 pg-TEQ/L(県測定)
笹笛川八木戸橋(明和町):2.3 pg-TEQ/L(県測定)
1.2 pg-TEQ/L(明和町測定)
久米川芝床橋(伊賀市) :1.4 pg-TEQ/L(県測定)
環境基準を超過した5地点(のべ6地点)については、上水道用水の取水源はありません。
また、健康への影響が生じる濃度レベルではありません。
(3)底質(表4・表6参照)
河川26地点(県測定分17地点、国測定分7地点、市測定分2地点)、海域3地点(県測定分3地
点)で測定を行い、全ての地点で環境基準を達成しました。
(4)土壌(表8参照)
13地点(県測定分5地点、市町測定分8地点)で測定を行い、全ての地点で環境基準を達成しまし
た。
なお、水質については平成27年度は1地点、平成26年度は3地点で超過がありました。大気・底
質・土壌については超過はありませんでした。
2 今後の取組
今後も、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、県内の大気や水質等における環境調査を実施し、環境基準値を上回る地点においては調査頻度を上げるなど状況把握を行います。
また、同法の規制対象施設への適切な維持管理の指導などにより、県内の環境保全を図っていきます。