三重県では津地方気象台、三重大学等各種研究機関等の協力を得て、県内における「気候変動の状況や影響、および適応の取組」に関する最新の情報をとりまとめた「三重県気候変動影響レポート2018~いま始まる適応への挑戦~」を発行しました。
(本レポートの概要)
世界規模で地球温暖化による気候変動が原因と思われる影響が現れつつあるなかで、国内でも平均気温の上昇や、これまでに経験のないような豪雨など毎年のように極端な気象が現れています。県内においても、2018年7月に桑名市で観測史上最高気温となる39.7℃が観測されました。
本レポートは、気候変動とその影響に関するIPCC(気候変動に関する政府間パネル)や気象庁、環境省、各種研究機関等からの情報をもとに、2014年に発行した「三重県気候変動影響レポート2014~ここまで進んできた温暖化~」の情報を最新のものに更新し、すでに現れている気候変動影響に関する情報を大幅に追加するとともに、それに適切に対処していく「適応」の取組を新たに追加したものです。
県民や事業者の皆様には、県内の気候変動の現状やその影響について理解を深め、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用等により地球温暖化の進行を抑える「緩和」の取組を引き続き進めていただくとともに、気候変動の影響であると思われる事象に適切に対処していく「適応」の取組の必要性をご理解いただければと考えています。
【主な内容】
・県内での気候変動の最新状況
・県内での農林水産、畜産等での具体的な取組(コメ、イチゴ、ノリ、豚など)
・桜の開花や、二ホンジカの食害、セアカゴケグモ等自然生態系への影響
・自然災害や健康(熱中症や、蚊の生息域の変化)、経済活動への影響
・三重県沖で発見された熱帯域の魚、台風の桜の開花への影響、近年の大雪や台風、世界の最新報告など
についての最新ニュースを取り上げたコラムも充実させました。
(配布場所)
冊子は、地球温暖化対策課のほか、お近くの地域防災総合事務所・地域活性化局(環境室)にて配布します。
・三重県庁(地球温暖化対策課)
・桑名庁舎(桑名地域防災総合事務所 環境室)
・四日市庁舎(四日市地域防災総合事務所 環境室)
・鈴鹿庁舎(鈴鹿地域防災総合事務所 環境室)
・津庁舎(津地域防災総合事務所 環境室)
・松阪庁舎(松阪地域防災総合事務所 環境室)
・伊賀庁舎(伊賀地域防災総合事務所 環境室)
・伊勢庁舎(南勢志摩地域活性化局 環境室)
・尾鷲庁舎(紀北地域活性化局 環境室)
・熊野庁舎(紀南地域活性化局 環境室)