令和4年2月のグリーンボンド(「みえグリーンボンド」)の発行に向けて、充当事業などを盛り込んだ発行の枠組み(「みえグリーンボンドフレームワーク」)を策定し、第三者機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)より、外部評価を取得しました。
今後、ESG投資に関心の高い投資家を中心にIR活動を行っていきます。
1 発行目的
・他の自治体が発行する地方債との差別化を図り、ESG投資に関心の高い新規投資家を開拓し、三重県へ
の投資を呼び込むこと
・調達資金の使途がグリーンプロジェクトに限定される特徴を生かし、環境改善効果のある事業や、環境
保全のための事業に充てる資金を確実に調達すること
・三重県地球温暖化対策総合計画で示した温室効果ガス排出量を削減する「緩和策」と、気候変動影響を
軽減する「適応策」を着実に実施すること
2 発行の概要
(1)発行額
50億円
(2)発行年限
10年債
(3)発行時期
令和4年2月
3 主な充当事業
(1)「緩和策」:温室効果ガスの排出削減・吸収源対策
・電気自動車やハイブリッド車両の購入(エネルギー効率に優れる車両を導入することにより、
CO2排出量を削減)
・信号機等のLED化(LED灯器の信号機等を設置することにより、消費電力を削減)
・沿岸浅海域における藻場の造成(藻場を造成することにより、CO2を吸収、窒素化合物を除去)
・林道の開設(森林の適正な整備、保全のために林道を整備)
・森林・林業を担う人材育成のための拠点整備(森林資源の適正な育成と維持・増進を促進)
(2)「適応策」:気候変動の影響の軽減対策
・農産物の品種や生産技術の開発(高温障害等の発生率が低下する品種を開発等)
・水産業研究施設の設備の充実(研究施設機器の整備を行い、高水温耐性品種を作出)
・水害対策(治水ダムの建設、河川の改修、堆積土砂撤去等)
・高潮・高波対策(海岸保全施設及び漁港施設の改修)
・土砂災害対策(砂防事業関係施設の整備、治山対策)
(参考1)
グリーンボンドとは、企業や地方公共団体等が、環境改善効果のある事業や環境保全のための事業等(いわゆるグリーンプロジェクト)に要する資金を調達するために発行する債券のことを指します。
(参考2)
外部評価は、第三者機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)から、国際資本市場協会(ICMA)によるグリーンボンド原則2021及び環境省グリーンボンドガイドライン2020年版への適合性について、評価を受けています。