平成28年3月28日、JX不動産株式会社(神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1番地8 代表取締役社長 田畑 行弘)から、同社管理の土地(旧給油所 サンパル大黒田サービスステーション跡地 松阪市大黒田町301番地1)におけるベンゼンによる土壌・地下水汚染について、汚染浄化対策が完了した旨報告がありました。
本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例」に基づき、平成18年10月23日に、当時、同所を管理していた新日本石油株式会社(現 JXエネルギー株式会社 東京都千代田区大手町1丁目1番2号)から届出されていた土壌・地下水汚染にかかるものです。
1 内容
同所における土壌汚染について、JX不動産株式会社から提出された土壌・地下水汚染対策措置完了の報告書の内容は次のとおりです。
(1)平成19年1月から応急対策として地下水揚水曝気処理を行いました。
(2)平成20年3月から平成26年2月までの間に、土壌汚染及び地下水対策として、汚染土壌の掘削除去(283.8t)、添加剤による土壌処理、化学酸化処理、バイオ処理及び地下水揚水曝気処理を段階的に行いました。
(3)上記の処理終了後、平成26年5月27日から平成28年2月8日までの約2年間、定期的に地下水に含まれるベンゼンを分析(4回/年)したところ、環境基準超過は認められませんでした。
2 報告内容の問い合わせ先
JXエネルギー株式会社
広報部広報グループ
03-6257-7150
[参考:ベンゼンの物性等について]
常温で無色透明の液体で特有の芳香臭を持つ水より軽い液体であり、揮発性や強い引火性があります。
大気中に排出されたベンゼンは化学反応で分解され、7~13日で半分の濃度になります。
高濃度のベンゼンを急性暴露すると、めまい、嘔吐、頭痛、眠気、よろめき、平衡感覚減少、昏睡など主に中枢神経系統に影響を受けます。
基礎化学原料として多方面の分野で使用されており、また、ガソリンやたばこの煙にも含まれています。