平成29年7月20日、富士通セミコンダクター株式会社(神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目100番45 代表取締役社長 曲渕 景昌)から、同社三重工場(桑名市多度町御衣野1500)の砒素による土壌汚染について、土壌汚染対策が完了した旨の報告がありました。
本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例」に基づき、平成28年9月15日に届出されていた土壌汚染に係るものです。
1 内容
同社から提出された土壌汚染対策完了に係る報告書の内容は次のとおりです。
(1)平成29年5月8日から6月6日にかけて、砒素が環境基準を超過した区画の汚染土壌
(174.2トン)を掘削除去しました。掘削除去部分は今後、清浄土にて埋め戻す予定です。
(2)掘削除去した土壌は、汚染土壌処理業許可業者で適切に処理しました。
(3)汚染発見時から汚染土壌の撤去の完了までは、汚染箇所は立入禁止措置が講じられており、人の健
康又は生活環境に係る被害は生じていません。
2 報告内容の問い合わせ先
富士通セミコンダクター株式会社
経営推進本部 経営戦略室企画部
担当:武藤 洋平
電話 045-755-7009
[参考]
○砒素
砒素は、地殻の表層部には重量比で0.0005%存在し、49番目に多い元素です。多くの砒素化合物は、土壌に吸着しやすい性質があり、地下浸透して地下水に溶け出した場合、汚染は広範囲には及びません。
高濃度の砒素摂取による急性の中毒症状としては、めまい、頭痛、四肢の脱力、下痢を伴う胃腸障害、腎障害が報告されています。
WHO(世界保健機関)で定めるPTWI(耐容一週間摂取量=一生涯摂取し続けても健康影響が現れない1週間あたりの指標)は、体重1kgあたり0.015mg/週となっています。