平成28年8月4日、株式会社ナヤデン(三重県桑名市中央町3丁目66番地 代表取締役 栗田 祐輔)から、同社名四桑名給油所(桑名市大字小貝須字新堀北1564-1、1565、1566)において、ベンゼンによる土壌及び地下水汚染が発見されたとの届出がありました。
1 内容
株式会社ナヤデンが、同社名四桑名給油所において、自主的に土壌調査(14区画)を実施したところ、次のとおり三重県生活環境の保全に関する条例で規定する基準を超過していました。
【土壌】
ベンゼンが調査14区画中4区画(326.45平方メートル)で基準超過
土壌溶出量 0.015~0.87 mg/l(基準値0.01 mg/lの最大87倍)
基準超過が確認された深度範囲 1.0~2.0m
【地下水】
ベンゼンが調査14区画中5区画(426.45平方メートル)で基準超過
地下水 0.11~5.0 mg/l(基準値0.01 mg/lの最大500倍)
2 原因と対策
事業者によると、当該土地はこれまでにガソリンスタンドとして利用されており、過去に旧給油施設の解体工事を行った際に敷地内に位置する地下タンク及び油配管内に残存していた油がこぼれ、地下に浸透したものと推定しています。
現在、当該事業所の敷地内は表面がコンクリート敷きされており、雨水浸透防止措置及び汚染土壌の飛散防止措置が講じられています。また、当該事業所は閉鎖されており、立入禁止措置が講じられています。
事業者は、当該汚染の発生について地元自治会に説明を行っており、さらに飲用井戸の有無に関する調査を実施することとしています。
また、今後速やかに地下水の浄化対策を進めることとしており、県は桑名市と連携しながら、同社が実施する周辺の飲用井戸の有無に関する調査に協力するとともに、土壌及び地下水汚染対策を適切に実施するよう指導していきます。
3 届出内容の問い合わせ
株式会社ナヤデン
担当:栗田 祐輔、郡 正英
電話:0594-22-4521
[参考]
○ベンゼン
常温で無色透明の液体で特有の芳香臭を持つ水より軽い液体であり、揮発性や強い引火性があります。大気中に排出されたベンゼンは化学反応で分解され、7~13日で半分の濃度になります。 高濃度のベンゼンを急性暴露すると、めまい、嘔吐、頭痛、眠気、よろめき、平衡感覚減少、昏睡など主に中枢神経系統に影響を受けます。
基礎化学原料として多方面の分野で使用されており、また、ガソリンやたばこの煙にも含まれています。