三重とこわか国体・三重とこわか大会新型コロナウイルス感染防止対策基本方針(以下、「基本方針」と
いう。)の開催可否及び観客対応の検討スケジュールに基づき、8月14日時点における検討結果をお知ら
せします。
1 検討結果
新型コロナウイルス感染症のこれまでにない拡大を受け、医療提供体制への負荷をかけないよう、新た
に人流を抑制するために国体競技会を一律無観客とするとともに、追加の感染症対策を緊急実施すること
とし、9月4日から20日まで開催される水泳、体操、レスリング、柔道の会期前実施競技については開
催、9月25日からの会期中の競技については全国・県内の感染状況、高校野球やインターハイ、全国中
学校体育大会といった大規模大会の実施結果等を勘案して、改めて9月4日時点で開催可否を検討するこ
ととします。
なお、この内容については、他の主催者である日本スポーツ協会、文部科学省も合意したものです。
2 総合的な開催可否の検討の経緯
〇総合的な判断を行うため、別紙「開催可否検討のための基本的な考え方」の①~⑦の項目について、
その状況を確認したところ、他都道府県の緊急事態宣言の発令、三重県のまん延防止等重点措置の決定と
いった厳しい状況にはあるものの、イベントの開催自粛までには至っていないことなどから、「③ 三
重県内医療機関の新型コロナウイルス感染症受け入れが対応不可となる恐れがある場合」など、開催が難
しい状況ではあるものの、追加の緊急対策を実施していくことで、かろうじて開催余地が残されているも
のと考えています。
〇一方で県としては、まん延防止等重点措置の適用により、強い措置を講じて、何としても感染拡大を阻
止するための取組を進めていくこととしています。
〇実際の競技会運営を担っていただく、開催地市町や競技団体の意向を確認したところ、ほぼ全ての市
町、全競技団体から、「ぜひ開催したい。安全・安心に開催するためには無観客とすることはやむを得な
い。無観客が望ましい。」とのご意見をいただいています。
こうしたことから、17日間にわたって4競技を行う会期前実施競技については、一律無観客をはじめ
とする下記(1)の感染防止対策を徹底するとともに、(2)のとおり新たな緊急対策を進めることによ
り、医療提供体制への負荷をかけないよう最大限努めることで、開催することとしました。
(1)感染防止対策
① 観客対応については、一律無観客とすることで、人流を抑制し人との接触機会を減少させます。
② 県外から来県する選手団等については、PCR検査により陰性が確認された者だけが参加すること
で、ウイルスの持ち込みを防ぎます。また、PCR検査を受検した選手団等には、会場地を出るまでの
間、行動可能エリアを制限し、参加者各自のリスク管理を徹底します。また、既に示した「三重とこわ
か国体・三重とこわか大会における参加条件」の基づき、来県後においても、一層の慎重な行動を厳に
求めます。
③ 選手、関係者には、大会参加2週間前から体温等を記録する体調管理チェックシートの記入、確認
や当日の検温を必須とするとともに、発熱や風邪の症状等のある感染疑い者が出た場合は、当人だけで
なくチーム全員の出場を認めない強い措置を取ります。
④ 競技会場においては、参加者のカテゴリーが混在しないようゾーニングを行い、動線分離を徹底す
ることで、接触機会を減少させます。
⑤ 関係者の参加については、特に本部役員を必要最小限とするよう各都道府県に依頼するなど、引き続
き参加者数の削減に努めます。
⑥ 県、市町の実行委員会に「主催者(新型コロナウィルス感染症)対策室」、各都道府県ス
ポーツ協会に「選手団対策室」、各都道府県の競技単位ごとに「感染症対応担当者」を置き、連携して
感染防止、発生時の対応にあたることとします。
(2)医療提供体制に負荷をかけない緊急対策
① 感染者の早期発見、クラスター化の未然防止を図るため、来県後の抗原定性キットを活用した検査
を追加で行います。
② 保健所が現在のコロナ対応に集中できるよう、県庁内に三重とこわか国体に特化した専用チームを
つくり、陽性者発生時の聴き取りや濃厚接触者の特定などの積極的疫学調査の実施、療養者の体調確認
などを行います。
③ 既存の宿泊療養施設に負荷をかけないようにするため、陽性者発生時には、症状の軽い人や無症状
者について、自宅代わりに待機できる施設の確保に努めます。