国土交通省土地鑑定委員会が実施した今回の地価公示では、県内住宅地293地点、商業地110地点等、計432地点について、令和3年1月1日現在の1平方メートル当りの土地の価格の判定が行われました。
前年からの継続地点426地点のうち、373地点で地価が下落しました。地価上昇地点は、すべての用途でありませんでした。横ばい地点は、住宅地で47地点、商業地で5地点、工業地で1地点でした。
県内住宅地及び商業地の地価の対前年平均変動率は、ともに29年連続して下落傾向を示しました。県全体としての下落率は、前年より大きくなりました。
全国の地価の対前年平均変動率は、住宅地は5年ぶり、商業地は7年ぶりに下落に転じました。また、三大都市圏の平均変動率では、住宅地、商業地ともに8年ぶりの下落となっています。
住宅地の状況
県全体では、平均変動率は△1.1%(前年△0.7%)となり、29年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、紀北町△3.1%、木曽岬町△3.0%、尾鷲市△2.8%、鳥羽市△2.7%などでした。一方、上昇と横ばいの市町はありませんでした。
平均価格は、38,000円/平方メートル(前年38,300円)で、最高価格地点は、津市大谷町(津-18)の113,000円/平方メートルでした。
商業地の状況
県全体では、平均変動率は△1.2%(前年△0.4%)となり、29年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、尾鷲市△2.9%、志摩市△2.8%、鳥羽市△2.7%、熊野市△2.6%などでした。一方、上昇と横ばいの市町はありませんでした。
平均価格は、69,000円/平方メートル(前年69,600円)で、最高価格地点は、四日市市諏訪栄町(四日市5-1)の 400,000円/平方メートルでした。