国土交通省土地鑑定委員会が実施した今回の地価公示では、県内住宅地293地点、商業地110地点等、計432地点について、令和2年1月1日現在の1平方メートル当りの土地の価格の判定が行われました。
前年からの継続地点430地点のうち、238地点で地価が下落しました。地価上昇地点は、住宅地で80地点、商業地で38地点、工業地で6地点でした。横ばい地点は、住宅地で41地点、商業地で15地点、工業地で11地点でした。
県内地価の対前年平均変動率は、住宅地・商業地が28年連続、工業地が27年連続して下落傾向を示しました。県全体として下落率は、前年より小さくなりました。
全国の地価の対前年平均変動率は、住宅地で3年連続、商業地で5年連続、工業地で4年連続の上昇となり、それぞれ上昇基調を強めています。また、三大都市圏の平均変動率では、住宅地・商業地・工業地のいずれも上昇が継続し、東京圏と大阪圏では上昇基調を強めています。
住宅地の状況
県全体では、平均変動率は▲0.7%(前年▲1.0%)となり、28年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、木曽岬町▲2.9%、鳥羽市▲2.4%、南伊勢町▲2.4%、紀北町▲2.4%、熊野市▲2.2%、尾鷲市▲2.1%、御浜町▲2.1%、名張市▲2.0%、志摩市▲2.0%、伊賀市▲2.0%でした。一方、川越町が0.3%、朝日町が0.2%、四日市市が0.1%の上昇となりました。
平均価格は、38,300円/平方メートル(前年38,300円)で、最高価格地点は、津市大谷町(津-18)の113,000円/平方メートルでした。
商業地の状況
県全体では、平均変動率は▲0.4%(前年▲0.8%)となり、28年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、南伊勢町▲2.8%、志摩市▲2.7%、尾鷲市▲2.5%、熊野市▲2.5%、名張市▲2.4%、鳥羽市▲2.2%、伊賀市▲2.2%、明和町▲2.1%でした。一方、四日市市1.2%、桑名市が0.6%、伊勢市が0.4%、菰野町が0.2%の上昇となりました。
平均価格は、69,600円/平方メートル(前年69,400円)で、最高価格地点は、四日市市諏訪栄町(四日市5-1)の 400,000円/平方メートルでした。
工業地の状況
県全体では、平均変動率は▲0.2%(前年▲0.7%)となり、27年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、松阪市▲1.3%、津市▲0.9%、伊賀市▲0.9%でした。一方、川越町が0.4%、四日市市が0.2%、鈴鹿市が0.2%の上昇となり、桑名市が横ばいとなりました。
平均価格は、22,200円/平方メートル(前年22,200円)で、最高価格地点は、四日市市午起2丁目(四日市9-5)の 37,500円/平方メートルでした。