1 発表事項
文部科学省が昭和23年度から毎年実施している学校保健統計調査の令和2年度三重県分の集計結果(確報)を公表します。
なお、令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、例年4月1日から6月30日に実施される健康診断について当該年度末までに実施することとなったため、学校保健統計調査においても調査期間が年度末まで延長されました。このため、本集計結果は、児童等の成長の著しい時期である中、測定時期を異にしたデータを集計せざるを得ないものとなっており、過去及び全国平均の数値と単純比較することはできません。
2 発表内容
(1)調査目的
学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的としています。
(2)調査時期
学校保健安全法による児童等の健康診断の結果に基づき、令和2年4月1日から令和3年3月31日 の間に実施しました。
(3)調査及び結果の概要
① 発育状態調査
身長、体重の年齢別平均値は、前年度に比べ、身長は-0.5㎝~+1.5㎝、体重は-0.9㎏~+1.9㎏の変動がありました。
三重県平均値と全国平均値との差は、身長では-1.2㎝~+0.4㎝、体重では-1.3㎏~+0.7㎏となっています。
父母世代(平成2年度調査)及び祖父母世代(昭和40年度調査)と比べると、祖父母世代から父母世代が大きく増加しています。父母世代と現在の世代でも全体的に増加していますが、祖父母世代と父母世代との間に比べると増加の割合は小さくなっています。
② 健康状態調査
裸眼視力1.0未満の者の割合(6歳~10歳)が最も高いのは10歳で38.4%、最も低いのは6歳で23.4%となっています。
鼻・副鼻腔疾患(蓄のう症、アレルギー性鼻炎(花粉症等)等)の者の割合が最も高いのは16歳で14.0%、最も低いのは5歳で2.6%となっています。全国と比較すると、6~7歳、9~11歳、13歳で三重県が全国より低くなっています。
むし歯(う歯)の者の割合(処置完了者を含む。)が最も高いのは17歳で56.7%、最も低いのは5歳、12歳で31.6%となっています。全国と比較すると、すべての年齢で三重県が全国より高くなっています。
アトピー性皮膚炎の者の割合は、全国と比較すると、5歳、8歳、10歳、12~14歳で三重県が全国より低くなっています。
ぜん息の者の割合は、全国と比較すると、5歳、7~8歳で三重県が全国より低くなっています。
③ 肥満傾向児・痩身傾向児の出現率
肥満傾向児の出現率は、男子は9歳で最も高く14.89%、女子は11歳で最も高く11.28%となっています。また、男子では9歳で、女子では5歳、10歳~12歳、17歳で三重県が全国より高くなっています。
痩身傾向児の出現率は、男子は15歳で最も高く3.94%、女子は14歳で最も高く5.08%となっています。また、男子では7歳~8歳、10歳、12歳~13歳で、女子では7歳~10歳、13歳~15歳で三重県が全国より高くなっています。