三重県が任命した家計調査員が、調査を行う世帯の住所及び氏名(一部、姓のみ)を記載した作成中の「一般単位区世帯名簿」を津市内において、紛失しました。
今後、同様の事故が発生しないよう調査員の指導を徹底するなど、再発防止に取り組みます。
1 紛失した書類の内容
(1)紛失した書類:作成中の家計調査「一般単位区世帯名簿」7枚のうち1枚
(2)記載されていた情報
・調査後のもの:世帯主氏名、住所、世帯主の職業(1世帯)
・調査前のもの:姓、住所(19世帯)※調査の準備のため市販の住宅地図から事務的に転記したもの
2 紛失した状況
11月6日(月)調査員が津市夢が丘の担当調査区で準備調査のために市販の住宅地図から転記した当該世帯名簿掲載のうち、1世帯と面談のうえ、世帯主の氏名、職業を聞き取りました。
11月16日(木)調査員が自宅において、作成中であった一般単位区世帯名簿7枚のうち、1枚が紛失していることに気が付きました。直ちに、自宅や調査区を捜索しましたが、発見できなかったので、当該調査員から県統計課へ連絡がありました。
翌17日(金)県統計課職員2名が現地において捜索を行いましたが、発見できませんでした。
3 紛失後の対応
11月17日に調査員から警察署へ遺失物届を提出しました。
11月20日(月)、調査後の1世帯に対し、紛失の経緯や書類の内容を説明し、お詫びをいたしました。
また、世帯名簿を悪用した「かたり調査」の恐れがあるため、当該地域の自治会長に今回の経緯や内容の説明のうえ、自治会内での注意喚起を依頼しました。
4 再発防止策
活動中の調査員全員に対して、調査関係書類の適正管理の更なる徹底について、今月中に文書で注意喚起を行います。
また、統計調査員事務取扱説明会や指導会などの場を通じて、個人情報の重要性の再認識、調査関係書類の適正な管理を徹底するように指導します。
(参考)
1.家計調査について
家計調査は、統計法の規定に基づく基幹統計調査で、総務省統計局が都道府県に委託して実施しています。個々の世帯の家計上の収入や支出、年間収入、貯蓄及び負債の保有状況等を調査し、経済政策や社会政策を立案するための基礎資料を提供することを目的としています。
2.一般単位区世帯名簿について
総務省統計局より指定された調査区内に居住するすべての世帯を記載した名簿のことで、調査世帯を抽出するために作成しています。記載する項目は、世帯主氏名・住所・職業(会社員や自営業など)です。