三重県の大学進学者収容力(「県内高校を卒業して大学に進学した人数」に対する「県内大学の入学定員数」の割合)は39.8%(令和2年度)と全国的に見ても非常に低位にとどまっています。このため、三重の地で学ぶことを希望する若者が、成長し、夢を実現する機会をより多く提供できるようにするためには、学びの選択肢の拡大が必要であり、その方法の一つとして、県立大学の設置の是非について検討を行っています。
今後、検討をさらに進める際の参考とするため、県立大学の設置に関するアンケート(e-モニター)を実施しましたので、その結果をご報告します。
1 アンケートの概要
(1)アンケート実施期間
令和3年6月9日(水)から6月23日(水)まで
(2)アンケート回答状況
対象者数:1,183人
回答者数: 836人
回答率 : 70.7%
2 調査結果
(1)県立大学の設置の必要性
県立大学の設置の必要性について、「必要と思う」と回答した方は約55.3%となりました。
(2)県立大学の設置を「必要」と思う理由
県立大学の設置を「必要」と思う理由については、「県内の進学先(学びの選択肢)が増えることは
高校生にとってよいと思うから」(のべ316人)が最も多くなりました。
続いて、「県立大学ができることで、地域を担う人材を育成でき、地域が活性化しそうだから」(の
べ182人)となっています。
(3)県立大学に求めること
県立大学に求めることについては、「県内出身の学生が専攻したい専門分野がある」(のべ229人)
が最も多くなりました。
続いて、「就職のサポートが充実している」(のべ156人)、「地域の企業・住民との交流がある」
(のべ146人)「資格・免許取得のサポートが充実している」(のべ141人)「学費が安い」(のべ
136人)となっています。
(4)県立大学の設置を「必要でない」と思った理由
県立大学の設置を「必要でない」と思う理由については、「将来18歳人口が減ることが見込まれる
中で、新たな県立大学は必要ないと思うから」(のべ128人)が最も多くなりました。
続いて、「県立大学ができても、県内からの大学進学者が増えると思えないから」(のべ90人)と
なっています。