県では、人口の社会減対策の一環として、若者の県内定着を促進するため、県内高等教育機関による、学生の確保や県内企業等への就職率向上に向けた取組を支援する「高等教育機関魅力向上支援補助金」を昨年度創設しました。
このたび、この補助金の本年度の対象事業を募集したところ、5つの高等教育機関から応募があり、審査の結果、下記のとおり鈴鹿医療科学大学、鈴鹿大学短期大学部による2事業を採択しましたので概要をお知らせします。
記
(1)「医療・福祉人材の育成と地元定着促進のための多職種連携実践教育の取り組み」
(鈴鹿医療科学大学)
【目的】施設や病院等と連携した多職種連携実践体制の構築や、情報発信力の強化等により、学生数の確保
や県内就職者数の増加をめざす。
【概要】・多職種連携実践体制の構築に向けて、施設や病院等との連携による地域密着型実践的実習の企
画、学生の意識調査等を行う。
・小・中・高校を対象とした医療・福祉ガイダンスの実施や、ホームページの刷新を行う。
・これまで取り組んでいなかった業種でのインターンシップの実施や、就職関係冊子の作成等を
行う。
【主な目標】・学生数を2,612人(H28年度)から3,000人(H31年度)まで増加させる。
・卒業者の県内就職率を36%(H27年度)から45%(H30年度)まで増加させる。
【H28補助事業費】10,000千円
(2)「地域ぐるみ事業による子育ての魅力がミエる県づくりプロジェクト」
(鈴鹿大学短期大学部)
【目的】三重の子が三重で育ち三重で生活することを支援するため、多様な子育て・子育ち支援ニーズに対
応する地域連携型システムの構築により、意欲的な入学者数の増加、県内就職者数の増加を図る。
【概要】・既存の子育て支援センター事業の量的拡大と質的充実に取り組み、高大接続プログラムとして
実施する。
・新たに設置する「子育てイノベーションセンター」(仮称)を中心として、地域全体が連携し
た子育て・子育ち支援地域連携型システムを構築する。
【主な目標】・入学者の定員充足率を80%(H28年度)から100%(H31年度)まで増加させる。
・卒業者の県内就職率を78%(H27年度)から98%(H30年度)まで増加させる。
【H28補助事業費】10,000千円
(参考1)高等教育機関魅力向上支援補助金について
県内高等教育機関による学生の確保や、学生の県内企業等への就職、又は地域貢献に向けた事業を支援することで、高等教育機関の魅力を向上させ、若者の県内定着率が向上することを目的としています。この補助金の財源は、地方創生加速化交付金を活用しています。
補助制度の概要は次のとおりです。
(1)補助率10/10以内
(2)補助限度額10,000千円(初年度・年間)において予算の範囲内で決定
(3)補助事業の計画期間は3年間とする。
(4)補助期間終了後も自立的に事業を継続すること。
(参考2)継続事業について
平成27年度に採択し、平成27年度から平成29年度までにかけて補助を行う事業は、次の3件です。
(1)「『未来』・『夢』・『実現』応援プロジェクト」(高田短期大学)
(2)「『地域企業就職支援パッケージ』『就職支援コンシェルジュ』推進事業」(三重大学)
(3)「学生と取組む魅力向上・発信事業」(近畿大学工業高等専門学校)