平成28年12月15日に提出のあった住民監査請求について、平成29年2月10日に請求人に監査の結果を通知しました。
1 請求書提出日 平成28年12月15日
2 請求人 角谷 猛志 氏ほか2名
請求人ら代理人 弁護士 村田 正人 氏
3 請求の内容(要旨)
三重県が実施した平成27年度南勢地区の路面清掃業務委託の一般競争入札において、
当該入札を適正かつ合理的に行うため特に必要といえる事情がないにもかかわらず、1契
約あたりの実施距離400km以上を入札の参加資格としたことは裁量権を逸脱し違法で
ある。
当該参加資格を満たさない最低価格の入札者の入札を無効とし、価格では2位の入札者
を落札者として契約したことにより県は271万円の損害を被った。
三重県知事は契約締結権者等である三重県職員と落札者に対し、連帯して271万円を
県に支払うよう請求すること等を求める。
4 監査委員の判断
(1)結論
本件請求を棄却する。
(2)結論に至った理由(概要)
一般競争入札の参加者の資格の設定は、地方公共団体の長の裁量に委ねられている。
平成27年度南勢地区の路面清掃業務委託の一般競争入札の参加者の資格は、業務の
履行を確保する上で合理性があり、また当該参加資格の定めによっても、競争性は確保
されていることから、当該参加資格の設定に裁量権の逸脱や濫用はない。