三重県総合博物館(MieMu)では、伊勢志摩サミット開催記念 第11回企画展「伊勢志摩~常世の浪の重浪よする国へ、いざNOW!~」を開催します。
今回の企画展では、伊勢志摩サミット開催と伊勢志摩国立公園指定70周年を記念して、日本の原風景ともいえる伊勢志摩地域の魅力を、人・モノ・文化の交流や信仰を切り口に紹介するとともに、豊かな里海を再生する取組を通じて、伊勢志摩のこれからを考えます。
1 企画展の見どころ
(1)国宝がMieMuにやってくる!
普段は一般に公開されていない国宝「陶製経筒」および国宝「線刻阿弥陀三尊来迎鏡像」(いずれも伊勢市・金剛證寺蔵)を展示します。朝熊山の経塚から見つかったこの「陶製経筒」には、神宮の神官の名前が刻まれているなど、これらは神宮との強い結び付きを示すとともに、末法思想の時代背景がよく分かる資料です。
(2)神島の八代神社に奉納されている鏡(重要文化財)が64面全て勢揃い!
八代神社の御神宝として普段は一般に公開されていない貴重な鏡64面を一挙大公開します。「綿津見命(わたつみのみこと)」という海上安全の神様をお祀りした八代神社に奉納されているこれらの鏡は、古くから伊勢志摩の海を通じた交流があったことを紹介する資料です。
(3)木造妙見菩薩立像が60年ぶりに三重へ初めての里帰り!
伊勢の地で大切にお祀りされていた「妙見さま」は、昭和31(1956)年に当地を離れ、現在は東京都稲城市のよみうりランドに保管されています。今回、60年ぶりに三重の地へ里帰りします。神宮の神官・度会氏の厚く信仰していたこの仏像からは、神宮のお膝元である聖地・伊勢にはかつて様々な信仰が息づいていたことがわかります。
2 企画展の概要
(1)期 間:平成28年4月16日(土曜日)から6月19日(日曜日)まで
※期間中の休館日は、4月18日(月曜日)、25日(月曜日)、
5月9日(月曜日)、16日(月曜日)、23日(月曜日)、30日(月曜日)、
6月6日(月曜日)、13日(月曜日)
(2)開催時間:午前9時から午後5時まで(土日祝は午後7時まで)(入場は閉場の30分前まで)
(3)会 場:三重県総合博物館(MieMu)企画展示室(津市一身田上津部田3060)
(4)観 覧 料:一般800円、学生480円、高校生以下無料
(5)展示資料:伊勢志摩は、古代から豊かな海の幸を産する御食国(みけつくに)として、また東国への
海上交通の要衝として重要視されてきました。今回の企画展では、人・モノ・文化の交流
や信仰を切り口に、線刻阿弥陀三尊来迎鏡像(国宝/金剛證寺蔵)、木造薬師如来立像及
び両脇侍立像(円空作・志摩市指定有形文化財/上五知農家組合蔵)、勢州鮑取ノ図(三
重県総合博物館蔵)など約580点を展示します。
(6)主 催:三重県総合博物館(MieMu)
協 力:一般財団法人伊勢志摩国立公園協会、公益社団法人三重県観光連盟、公益社団法人伊勢志
摩観光コンベンション機構
後 援:伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町、三重県博物館協会
3 問い合わせ先
〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060
三重県総合博物館(MieMu)
E-mail:MieMu@pref.mie.jp
電話 059-228-2283 FAX 059-229-8310