三重県では、観光振興の取組を着実に進め、観光関連産業を本県経済をけん引する産業の一つとして大きく育てていくため、平成23年10月に制定の「みえの観光振興に関する条例」」(以下、「条例」という。)に基づき、「三重県観光振興基本計画(平成28年度~31年度)」を策定しました。
1 策定の趣旨
「三重県観光振興基本計画」は、同条例の理念を具体化し、観光振興に関する施策を総合的かつ計画的
に推進するため、条例第21条の規定に基づき、策定するものです。
2 計画期間
平成28年度から平成31年度までの4年間戦略
3 基本方針と施策の柱
以下の戦略のもと、8本の施策の柱からなる施策体系に基づき、三重県観光の持続的な発展に向けた
施策を展開します。
【戦略】
○観光の産業化のさらなる推進戦略
○伊勢志摩サミット開催等の好機を生かした誘客戦略
○利便性・快適性に優れた人にやさしい観光の基盤づくり戦略
【施策の柱】
○観光関連産業を支える支援体制
○多様な産業との連携強化
○観光関連産業を担う人材の育成・確保
○何度でも訪れたい観光地づくりをめざした国内誘客
○インバウンド倍増に向けた海外誘客
〇三重の特性と好機を生かしたMICE誘致
〇利便性・快適性に優れた観光の基盤づくり
〇人にやさしい三重の観光地づくり
4 計画の主な特徴
(1)観光産業の振興を主目的にするとともに、同産業の規模を明示
基本計画は、県の長期的な戦略計画である「みえ県民力ビジョン」及び条例の趣旨を踏まえ、「産業
としての観光を確立させていくこと」を主たる目的としました。
そのことから、「観光消費額」を計画目標の最初に位置づけ、本県における観光産業の規模を明らか
にしました。
(2)施策の達成度を多面的に評価
県民の皆さんに成果を届けるため、アウトカム指標を中心に5項目の計画目標を掲げることにより、
施策の達成度を、より多面的に評価できるようにしました。
(3)新たな観光の柱を確立
8本施策の柱に基づき、観光施策を総合的に展開することとしました。特に、「観光関連産業を支え
る支援体制」と「三重の特性と好機を生かしたMICE誘致」等の取組を、施策の柱として新たに構築
するなど、充実強化を図りました。
(4)計画推進の実効性の向上
条例の規定に基づき、年次報告書の作成・公表、三重県観光審議会の活用等により、PDCAサイク
ルを確実に回すなど、計画推進の実効性を高めました。