国土交通省土地鑑定委員会が実施した今回の地価公示では、県内住宅地284地点、商業地109地点等、計417地点について、平成28年1月1日現在の1平方メートル当りの土地の価格の判定が行われました。
継続地点398地点のうち、341地点で地価が下落しました。地価上昇地点は、住宅地で23地点(津市3地点、四日市市14地点、桑名市6地点)、商業地で16地点(四日市市13地点、伊勢市2地点、桑名市1地点)でした。横ばい地点は、住宅地で11地点(津市2地点、四日市市4地点、桑名市5地点)、商業地で7地点(津市2地点、四日市市2地点、桑名市3地点)でした。
県内住宅地及び商業地の地価の対前年平均変動率は、ともに24年連続して下落傾向を示しました。県全体として下落率は、住宅地で前年より大きくなり、商業地で前年と同率となりました。
全国の地価の対前年平均変動率は、住宅地でリーマンショック後8年連続の下落となりましたが、商業地で前年の横ばいから上昇に転じました。また、三大都市圏の平均変動率では、住宅地、商業地ともに3年連続の上昇となりました。
住宅地の状況
県全体では、平均変動率は△1.7%(前年△1.6%)となり、24年連続して下落しました。下落率が大きい市町は、紀北町△5.5%、鳥羽市△5.3%、志摩市△4.8%で、下落率が最も小さかったのは川越町で△0.2%でした。
平均価格は、39,400円/平方メートル(前年39,500円)で、最高価格地点は、津市大谷町(津-18)の103,000円/平方メートルでした。
商業地の状況
県全体では、平均変動率は△1.5%(前年△1.5%)となり、24年連続して下落しました。下落率が大きい市町は、南伊勢町△5.1%、志摩市△5.0%、熊野市△4.4%でした。一方、四日市市が0.2%と上昇となり、桑名市が0.0%と横ばいとなりました。
平均価格は、70,400円/平方メートル(前年72,900円)で、最高価格地点は、四日市市諏訪栄町(四日市5-1)の 361,000円/平方メートルでした。