2月3日(水)から2月12日(金)まで、石垣英一副知事が、「三重県アメリカ経済ミッション」の団長としてワシントン州及びテキサス州サンアントニオ市を訪問するとともに、フロリダ州オーランド市での「松阪牛PRフェア・オープニングセレモニー」に出席しました。
1.三重県アメリカ経済ミッション(2月3日から2月10日)について
(1)訪問先
アメリカ ワシントン州、テキサス州サンアントニオ市
(2)訪問者
三重県:石垣英一副知事ほか 計5名
企業、大学、金融機関、法律事務所、産業支援機関等:計44名
※詳細については添付「参加者リスト」を参照ください。
(3)訪問概要
※行程については添付「行程」を参照ください。
〔ワシントン州:2月3日から2月5日〕
現地の航空宇宙産業関連企業とミッション参加企業との個別面談会の開催、ボーイング社エバレット工場の視察、現地の航空宇宙産業関連企業(ボーイング社に直接部品を供給するTier1等)の視察を行いました。また、ワシントン州政府や、在シアトル総領事館及び現地日系企業(米国三菱航空機等)との交流を行いました。ミッション参加企業からは、「ボーイング社に直接部品を供給するTier1等を視察することができ、今後の事業ビジョンを描く上で参考になった。現地の関係者にネットワークを広げることができた。」という趣旨の意見がありました。
サウス・シアトル・カレッジ ジョージタウンキャンパス(ワシントン州シアトル市)を会場として実施した現地の航空宇宙産業関連企業とミッション参加企業との個別面談会(2月4日)では、開会挨拶として、石垣副知事から、三重県の航空宇宙産業のポテンシャルとして、「県内にMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の尾翼の組立工場や部品の一貫生産クラスターが立ち上がること、自動車やエレクトロニクス産業で実績・技術のある企業が航空宇宙産業への参入を目指している。」という趣旨のPRを行いました。
その上で、個別面談会では、ミッション参加企業の内7社が、現地の航空宇宙産業関連企業と個別面談(ミッション参加企業各社が現地企業3社程度と面談)を行いました。県内企業からは、「海外企業との取引に可能性を感じることができた。海外企業へのプレゼンテーションに自信がついた。航空機分野の事業拡大のためのヒントやコネクションを得ることができた。」という趣旨の成果にかかる意見がありました。また、「取引制約に向けては、海外企業のニーズに合った具体的な提案が必要。また、安全性の追求から実績等の信頼性の担保が強く求められることから、国内での実績づくりを進めることも必要。」という趣旨の課題にかかる意見がありました。
〔テキサス州サンアントニオ市:2月7日から2月9日〕
公益財団法人三重県産業支援センターと現地の産業支援団体であるFree Trade Alliance San Antonio(サンアントニオ自由貿易同盟)との間での「航空宇宙産業分野における協力体制に関する覚書」の締結に立ち会ったほか、航空宇宙産業関連企業とミッション参加企業との個別面談会の開催、現地の工業団地及びそこに立地する航空宇宙産業関連企業(航空機エンジンの点検・補修を行う企業やビジネスジェットの内装の高級仕様への改造を行う企業)の視察、サウスウェスト研究所の視察を行いました。また、サンアントニオ市政府や、在ヒューストン総領事館及び現地日系企業(米国トヨタ自動車サンアントニオ等)との交流を行いました。ミッション参加企業からは、「日本では未発達なビジネスを行っている企業や、最先端の研究活動を行っている研究機関を視察することができ、今後の事業展開にとって価値のある知見を得ることができた。」という趣旨の意見がありました。
インターナショナル・センター(テキサス州サンアントニオ市)において、公益財団法人三重県産業支援センターとサンアントニオ自由貿易同盟との間での「航空宇宙産業分野における協力体制に関する覚書」の締結(2月8日)に立ち会い、石垣副知事が、サンアントニオ市 レイ・ロペス 市議会議員とともに立会人として署名しました。覚書は、公益財団法人三重県産業支援センター 山川進 理事長、サンアントニオ自由貿易同盟 ホセ・マルチネス 代表が署名し、相互のメンバー企業のサポートにより、市場拡大・技術向上・人材育成に関するニーズの把握、人材交流やビジネスマッチング(商談)の推進に相互協力することとなりました。
覚書の締結の後には、覚書に基づく具体的な取組として開催した現地の航空宇宙産業関連企業とミッション参加企業との個別面談会では、ミッション参加企業の内7社が、現地の航空宇宙産業関連企業と個別面談(ミッション参加企業各社が現地企業3社程度と面談)を行いました。
2.松阪牛PRフェア・オープニングセレモニー(2月10日)について
(1)訪問先
アメリカ フロリダ州オーランド市
(2)訪問者
三重県:石垣英一副知事ほか 計3名
松阪牛協議会、三重県農林水産物・食品輸出促進協議会関係者:計9名
(3)訪問概要
〔フロリダ州オーランド市:2月10日〕
2月10日(水)から15日(月)(現地時間)の6日間、松阪牛PRフェアを、米国有数のリゾート地オーランド市の高級リゾートホテル「フォーシーズンズ・リゾート・オーランド」内の高級レストラン(ステーキハウス・カパ)で開催するにあたり、オーランド地域の有力者等を招待してオープニングセレモニーを開催しました。
石垣副知事から挨拶として、オーランド市が最も賑わうハイシーズンに松阪牛PRフェアを開催していただいたことへの謝辞、三重県や伊勢志摩サミット開催、食材としての特産松阪牛の魅力などの紹介、世界中のフォーシーズンズグループ・ホテルに対する特産松阪牛のPR依頼などを行うとともに、フェアの成功を祈念しました。
同リゾート飲食部門総責任者 ステファン・ワンチャ氏から、フォーシーズンズにおいて日本産和牛の最高峰である特産松阪牛のフェアが開催できたことは本当に喜ばしいこと、1月に三重県を訪問し、特産松阪牛の生産現場を見て、関係者の牛に対する情熱が素晴らしい肉質を生み出していることを実感したこと、などの発言があり、続いて、同リゾートの調理責任者 サミュエル・ファゲッティ氏から、オープニングセレモニーの提供メニュー3種を紹介していただきました。
出席者からは、「どのメニューも素材の良さ、肉そのものの旨味が生かされており、素晴らしく美味しい。舌が肥えたフォーシーズンズのお客様へ、特産松阪牛がさらなる驚きと感動を与えることは想像に優しい」「米国では牛肉を生で食べる習慣はないが、特産松阪牛のカルパッチョは肉そのものが持っている旨味が生かされた、正に「美味しさの新発見」と言える」「フォーシーズンズでは、新しいレストランを準備中であり、そこで特産松阪牛を提供することも考えたい」などの発言がありました。
3.問い合わせ先
○三重県アメリカ経済ミッション(2月3日から2月10日)について
国際戦略課 国際調整班 宮崎、松見
電話番号 059-224-2499
○松阪牛PRフェア・オープニングセレモニー(2月10日)について
畜産課 畜産流通班 岡本、中川
電話番号 059-224-2512