青少年が安全に安心してインターネットを利用できるように、本年7月に三重県青少年健全育成条例を改正したところですが、このたび、県内の青少年が使用する携帯電話のフィルタリングサービス利用率調査を行いましたので、その結果をお知らせします。
1 調査概要
(1)調査対象 三重県内携帯電話販売店 314店舗
(2)調査期間 平成27年10月16日(金)から10月31日(土)まで(16日間)
(3)回 答 数 168店舗(回答率53.5%)
うち有効回答数 165店舗
2 調査結果
三重県内の青少年が使用する携帯電話契約時のフィルタリングサービス利用率 59.1%
※ 調査に協力いただいた携帯電話販売店での携帯電話の契約件数(青少年が利用するため
のものに限る)は423件あり、そのうち250件がフィルタリングサービスを利用して
いました。
※ 契約時に設定をしていたフィルタリングサービスの解除を調査期間中に申し出た件数は
37件で、その理由として最も多かったのはLINEに関するものでした。
※ LINEは、フィルタリングサービスを利用していてもアプリケーションとしてダウン
ロードして使えるため、一部で誤解があることもわかりました。
3 これまでの取組
携帯電話のフィルタリングサービスはインターネット上の有害情報へのアクセス防止に一定の効果が
あることから、県では、県内の小学4年生から高校3年生の保護者を対象に、条例改正の内容やフィル
タリングサービスの必要性を啓発するチラシを配付するなどの啓発活動を行っています。
また、携帯電話販売店に対しては、青少年健全育成条例に基づく立入調査を行い、条例改正の周知に
努めるとともに、青少年の携帯電話の適正利用について保護者に説明いただくよう依頼しました。
4 今後の取組
今後も引き続き、保護者に対して、ネット被害防止の重要性やフィルタリングサービスの正しい知識、
必要性のほか、家庭における携帯電話利用のルール作りなどについて、出前講座等を通じて啓発します。
また、青少年に対して、インターネットの安全な利用方法やネット犯罪から身を守る方法について、
市町や教育委員会等と連携して啓発を続けていきます。
携帯電話販売店に対しては、立入調査を通して引き続き青少年が使用者となる携帯電話の契約時にお
いて、保護者へのフィルタリングサービスの必要性や有効性についての説明など、更なる協力を求めて
いきます。