君ケ野ダムでは、台風15号の大雨によるダム下流域の洪水被害の軽減を図るため、ダムに流れ込む河川の水の量(流入量)の一部をダムに貯める防災操作(洪水調節)を行いました。
その内容は下記のとおりです。
1.日時 8月25日20時10分~26日0時40分まで
(防災操作した日時)
2.場所 君ケ野ダム(津市美杉町八手俣)
3. 内容
(1)降雨量
・8月25日16時35分 津市に大雨警報発表
・ダム流域の平均累計雨量:209ミリ(8月25日0時~25日23時)
・上多気観測所(津市美杉町上多気)における最大時間雨量:46ミリ
(25日20時)
(2)防災操作の状況
8月25日20時10分 ダムへの流入量が毎秒180立方メートルを超えたため防災操作を開始
25日21時10分 最大流入量発生(毎秒434立方メートル)
防災操作により、毎秒209立方メートルをダムに貯留し、ダム下流への
放流を毎秒225立方メートルに低減
なお、流入量が毎秒180立方メートルを下回る26日0時40分まで防災操作を継続しました。
(3)防災操作による効果
今回の防災操作により、君ケ野ダム下流の津市一志町内にある大仰水位観測所地点では約41cmの
水位低減により氾濫注意水位以下に抑える効果があったと推定されます。(速報のため数値は変更する
ことがあります。)
【参考】
防災操作を行うにあたっては、気象情報や雨量、河川水位等のデータからダムに入ってくる水の量(流入量)を予測し、ダムにどれだけの水を貯めるのか、川にどれだけ流すのかを検討した上で、実施しています。その流れは以下のとおりです。
1)気象・雨量・河川水位、流量・ダム諸量データ等情報収集
2)流入量予測数値の把握
3)関係機関への通知、ダム点検、事前パトロールダム操作の実施