「三重県まち・ひと・しごと創生総合戦略(仮称)中間案」では、人口の社会減対策として、若者の県内
定着を課題として掲げています。この課題解決に向けて、三重県では、県内の高等教育機関が行う学生の
確保、学生の県内就職、又は地域課題の解決に向けた事業の支援を行う「高等教育機関魅力向上支援補助
金」を創設しました。
この度、県内高等教育機関から提出のあった10事業に対して、下記のとおり3事業を採択しましたの
で、お知らせします。
記
(1)「『地域企業就職支援パッケージ』『就職支援コンシェルジュ』推進事業」(三重大学)
【目的】・学生の県内企業への就職に向けた支援を強化する事業として、新たな仕組みを構築し、
学生の県内企業就職(起業)率を向上させる。
【概要】・新卒採用を行う地域企業と連携することで、地域企業が行う本格的な事業を題材とした
長期就業体験の仕組み(リアルプロジェクト・インターンシップ)を構築する。
・構築したリアルプロジェクト・インターンシップに対し、これまでに三重大学が構築して
きた就職支援制度を組み合わせることで「地域企業就職支援パッケージ」を確立する。
・地域企業就職支援パッケージを学生毎に最適アレンジする仕組み「就職支援コンシェル
ジュ制度」を構築する。
【H27補助事業費】9,900千円
(2)「学生と取組む魅力向上・発信事業」(近畿大学工業高等専門学校)
【目的】・三重県や名張市と協働し、「地域の産業・社会・文化・スポーツに貢献できる人材を
育成・確保すること」を目的とし、学生の確保と学生の県内定住者の増加をめざす。
【概要】・学校の魅力発信と広報力の強化に向けて、中学生向け「次世代科学者育成講座」の開講、
理系女子の学生生活について発信する「リケジョ冊子」の制作、「SNSとITを活用した
プロモーションプロジェクト」などを実施する。
・「近大高専ものづくり工房」を開設し、地元企業との共同研究やインターンシップを促進
する。また、「特色ある教育サービス」で地域を志向したグローバル人材を育成し、優秀
な人材を県内に就職させる。
・地域貢献に向けて、「近大高専CLUB」を設立し、学生が地域と協働する社会参画の仕組み
づくりを構築する。
【H27補助事業費】9,700千円
(3)「『未来』・『夢』・『実現』応援プロジェクト」(高田短期大学)
【目的】・女子サッカーのクラブチームを創設すること、また外国人留学生の介護福祉士を育成する
ことにより、学生の確保と学生の県内企業等への就職者数増加を目指す。
【概要】・元なでしこJAPAN宮本ともみ監督のもと、短大生を中心に社会人、高校生、中学生ま
でを対象とした女子サッカークラブチームを立ち上げる。これによって、中学生から社会
人までの幅広い層が選手として活動できる拠点となり、周辺地域への若者定着を図る。
・高田短期大学独自の留学生支援プログラムを立ち上げ、県内の介護福祉施設で就労する
留学生を育成する。
【H27補助事業費】7,570千円
(参考)高等教育機関魅力向上支援補助金について
県内高等教育機関による学生の確保や、学生の県内企業等への就職、又は地域貢献に向けた事業を支援
することで、高等教育機関の魅力を向上させ、若者の県内定着率が向上することを目的としています。
補助事業の内容は次のとおりです。
・補助率10/10以内
・補助限度額10,000千円(初年度・年間)において予算の範囲内で決定
・補助事業の計画期間は3年間とするが、補助金は3年間保障するものではない。
・補助期間終了後も自立的に事業を継続すること。