平成27年7月6日(月曜日)、イギリスを訪問し、看護分野における国際的な視野をもった人材の育成を図るため、バーミンガム大学病院NHS財団との間で、県内の看護学生、看護職員及び看護教員の研修受け入れにかかる覚書(MOU)を締結しました。
また、2020年の東京オリンピック及びパラリンピックにおける、イギリス代表チームの事前キャンプ地の誘致のため、イギリスオリンピック協会を訪問し、トップセールスを行いました。
さらに、県内への投資誘致及び県内企業の国際展開を促進するため、ジェトロと連携し、在英国日本大使館において、イギリス企業関係者等が参加するセミナー及び交流会を開催し、イギリス企業等と県内企業の交流を図りました。
(※以下、時刻は現地時間で記載。時差は-8時間で、日本が先行。)
1.バーミンガム大学病院NHS財団トラスト(※)との覚書(MOU)締結
(1)日時:平成27年7月6日(月)10時00分から12時00分まで
(2)場所:バーミンガムクイーンエリザベス病院トラスト本部
重役会議室
(3)対応者:デイム ジュリー ムーア最高経営責任者
ケビン ボルジャー 戦略経営・対外部門執行役員 他4名
(4)訪問者:鈴木 英敬 三重県知事
早川 和生 三重県立看護大学学長
西村 訓弘 三重大学副学長 他8名
(5)概要:
MOU締結に先だってクイーンエリザベス病院を訪問、IT化された最新の受付システム、緊急
外科病棟、救命救急センター等を見学し、重症度に応じて患者を効率的に病棟に振り分け迅速に処置を
行うシステムや、患者一人に看護師一人が対応するICUの充実した体制などについて病院スタッフか
ら説明を受けました。
調印式では、知事から三重県の医療、看護の状況についてプレゼンテーションを行い、「三重県の医
療提供体制をさらに充実していくために、医療従事者の確保と質の向上が喫緊の課題であり、今回のMOU
の締結を機に、看護分野における国際的な視野を持って活躍できる看護職員のリーダーを育成していき
たい」と、今後のバーミンガム大学病院NHS財団トラストとの連携・協力を呼びかけました。
これに対して財団からは、今後の連携・協力に期待するとともに、看護以外の分野における人材育成
についても協力したいなど、今回のMOU締結を契機として、三重県との協力関係をさらに発展させていき
たい旨の発言がありました。
※NHS財団トラスト
→国民保健サービス(National Health Service)
2.オリンピック・パラリンピック キャンプ地誘致活動
(1)日時:平成27年7月6日(月)16時00分から17時00分まで
(2)場所:イギリスオリンピック委員会
(3)対応者:ポール・フォード 事前キャンプ準備部責任者
マイク・ヘイ スポーツ部門責任者
(4)訪問者:鈴木英敬 三重県知事 他
(5)概要
はじめに、知事から三重県のキャンプ地誘致について説明を行いました。本県の地理的優位性や自
然、食、文化について紹介した後、本県でキャンプ地誘致に取り組んでいる桑名市、四日市市、多気町
のPR、県営スポーツ施設「三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿」、「三重交通Gスポーツの杜 伊勢」及び
「サンアリーナ」の説明を行いました。
ポール氏及びマイク氏は熱心に説明を聞いてくださり、三重県内に充実した施設が揃っていることを
認識していただけました。
事前キャンプ地の選定については、世界水準の施設がそろっていること、チームのほぼ全員が同じも
しくは近くの宿泊施設で事前キャンプができること、施設を専用できるかどうかなどの課題があり、ポ
ール氏から「これらの課題を解決し、早期に事前キャンプ地を決定できるよう検討していきたい」との
発言がありました。
3.三重県ビジネスセミナー・交流会
(1)日時:平成27年7月6日(月曜日)15時00分から19時00分まで
15時00分~ 三重県ビジネスセミナー
17時15分~ 交流会
※知事は、セミナーでのプレゼンテーションの後、途中退席してオリンピック等のキャンプ誘致のト
ップセールスのため、イギリスオリンピック委員会を訪問し、その後、再び、交流会に合流。
(2)場所:在英国日本大使館 ボールルーム
(3)セミナー・交流会出席者:
・Sir David Warren KCMG
デビッド・ウォレン 前駐日英国特命全権大使
・英国政府等関係者(英国貿易投資総省(UKTI))
・英国現地企業及び現地進出済み日系企業
計約50名
(4)主催者側
・(大使館)林 景一 駐英国日本国特命全権大使
・(三重県)鈴木英敬 知事 他
・(経済団)佐久間裕之 三重県中小企業団体中央会会長
西村訓弘 三重大学副学長兼地域戦略センター所長 他24名
・(団体)有馬 純 日本貿易振興機構(JETRO)ロンドン事務所長
計約35名
(5)概要:
イギリスから三重県への投資誘致及び県内企業の国際展開を促進するため、在英国日本大使館、日本
貿易振興機構(JETRO)ロンドン事務所及び英国貿易投資総省(UKTI)と連携しながら、英国企業、英
国政府関係者及び現地進出日系企業等を招待し、三重県ビジネスセミナー及び交流会を開催しました。
ビジネスセミナーにおいては、知事や三重県側企業からのプレゼンテーションを通じて、三重県の産業
や企業等の強みをPRするとともに、交流会では、観光も含めた幅広い分野からの参加者を得て、同行
する県内企業と英国企業等との交流の機会を提供し、今後の三重県と英国のビジネス交流に向けた関係
構築を図りました。
(6)当日の様子
【セミナー】
三重県・英国双方からのプレゼンテーション等を行いました。
知事からは、2025年までの経済成長率が日本で一番であるなど投資先としての三重県の魅力をP
Rするとともに、来年の先進国首脳会議(サミット)が伊勢志摩で開催されることを映像等により紹介
しました。
<その他の演者等>
・林景一駐英国大使(挨拶)
・有馬純JETROロンドン事務所長(対日投資誘致プレゼンテーション)
・デビッド・ウォレン前駐日英国大使(挨拶)
・永井規夫(株)ナベル 代表取締役(企業の独自の技術等についてプレゼンテーション)
・熊谷宜久 欧州三菱航空機(株)社長(MRJについてプレゼンテーション)
・アンナ・ディングリー 英国貿易投資総省(UKTI)専門家(日本企業が英国に進出する際の支援
制度等についてプレゼンテーション)
【交流会】
軽食をとりながら、参加者相互のネットワークづくりのため、交流を図りました。その際、三重県の
地酒による日本酒の試飲を実施し、好評を博しました。