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平成27年07月05日

知事のヨーロッパ(イタリア、フランス、イギリス)訪問 第3日目(7月3日)の概要について

 平成27年7月3日(金)、フランス共和国ヴァルドワーズ県およびパリ市を訪問し、以下の通り、「ビジネスセミナーへの出席」、「三重県プロモーションイベントへの出席」等を行いました。
 今後、ヴァルドワーズ県政府との覚書(MOU)において重点分野としている航空宇宙分野を中心に、企業間の交流促進、大学・研究機関の共同研究や人材交流などの具体的な取組を進めていきます。
 (※以下、時刻は現地時間で記載。時差は7時間で、日本が先行。)


1.ビジネスセミナーへの出席

(1)日時:平成27年7月3日(金)9時30分から10時50分

(2)場所:オーヴェル・シュル・オワーズ城
      Auvers sur Oise castle
      (Rue de Léry - 95430 Auvers-sur-Oise, France)

(3)対応者
 1)Mr. Philippe Sueur, 1st Vice Chairman of Val d Oise Department,
   President of the Val d Oise Economic Expansion Committee and Mayor of Enghien les Bains
   (フィリップ・スール ヴァルドワーズ県議会 第1副議長 兼、
    ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)会長 兼、アンギャンレバン市長)
 2)Mr. Michel AUMAS, 5th Vice Chairman in Charge of European and International Affairs
   (ミシェル・オマ氏、ヴァルドワーズ県議会 第5副議長(欧州・国際ビジネス担当))
 3)ヴァルドワーズ県企業等 約40名


(4)訪問者等
  [三重県]鈴木英敬 知事 ほか
  [大学]西村訓弘 三重大学 副学長
  [経済団]佐久間裕之 三重県企業国際展開推進協議会 会長
       (株式会社スエヒロEPM 代表取締役会長) ほか

(5)概要
  ・前日(7月2日)にヴァルドワーズ県と締結した覚書(MOU)における最初の取り組みとして、ミッ
   ション経済団とヴァルドワーズ県企業(航空宇宙産業等)とのネットワークの構築及び相互の産業集
   積の理解を目的に、ヴァルドワーズ県とタイアップしたビジネスセミナーを実施しました。
  ・ヴァルドワーズ県からは、フィリップ・スール 第1副議長兼アンギャンレバン市長がプレゼンテー
   ションを行い、ヴァルドワーズ県の地理的な優位性や、ヴァルドワーズ県内に立地する航空宇宙産業
   の企業等について説明をおこないました。
  ・知事からは、三重県の優れたビジネス環境や多様な産業集積に加え、外資系企業からの投資に対する
   三重県独自のインセンティブ(高い補助率の設定)等、三重県の産業の特徴についてプレゼンテーシ
   ョンを実施しました。
   「三重県には、高い技術力を有するイノベーティブな企業が集積している。県内企業をビジネスパー
   トナーとするとともに、ぜひ三重県を進出先として選んでいただきたい。」と、トップセールスを行
   いました。
  ・また、セミナー中に前日のMOU締結について、両地域の企業の前で報告を行い、今回の三重県とヴ
   ァルドワーズ県による産業連携の目的等について、説明を行いました。
 
(6)参考情報
  ◆オーヴェル・シュル・オワーズ城(セミナー・交流会会場)について
  ・17世紀にイタリアの裕福な銀行家リオニ・ザノビ (Lioni Zanobi)によって建設された城館です。
  ・1987年に歴史的建造物に指定され、ヴァルドワーズ県議会の管理下に入り、その後、城内には「印象
   派時代の旅」と題されたスペクタクルコースが設けられ、1994年より一般公開されています。
  ・ゴッホをはじめ、セザンヌなど多くの印象派が活動の拠点とした土地柄にふさわしく、城内に印象派
   絵画記念館があり、外観は貴族の館をそのまま利用していますが、 館内はハイテク設備を備えていま
   す。


2.フランス外務・国際開発省への訪問

(1)日時:平成27年7月3日(金)12時15分から13時00分

(2)場所:フランス外務・国際開発省
      French Ministry of Foreign Affairs and International Development
      (37, quai d Orsay, 75007 Paris, France)

(3)対応者
   Mr. Christian MASSET, Secretary-General
   (クリスチャン・マセ 事務次官)

(4)訪問者
  [三重県]鈴木英敬 知事
       大橋典秀 雇用経済部 みえ伊勢志摩サミット推進局 次長 ほか
  [在フランス日本国大使館]樋口義広 公使(広報文化担当) ほか

(5)概要
  ・知事から、来年の伊勢志摩サミットの開催、覚書(MOU)を締結したヴァルドワーズ県との産業連
   携、2020年オリンピック・パラリンピックのキャンプ地誘致、及びフランスから三重県への観光誘客
   について、フランス外務省からも助言、協力をお願いしたいことを伝えました。
  ・マセ次官からは、それぞれへの協力の意志が表明されるとともに、これまで三重県とフランスの間で
   続けられてきた大学や民間企業同士の連携と交流の蓄積が実を結んできているではないかという発言
   がありました。
  ・また、2016年にトゥールで開催される日仏自治体交流会議(ヴァルドワーズ県も参加)に三重県が参
   加することについて期待が示されました。サミット開催については、ドービルでの開催を例に、サミ
   ット開催の成功がその後の観光客の増加や、国際会議誘致につながるので、三重の強みを活かした取
   り組みをするよう助言を受けました。

(6)参考情報
  ◆マセ次官(※当時は駐日フランス全権大使)の三重県への訪問について
  ・平成25年9月、クリスチャン・マセ駐日フランス大使ご夫妻(当時)一行が三重県知事を訪問するとと
   もに、三重大学、皇学館大学への訪問を行いました。
    9月26日(木):皇學館大學で講演、伊勢神宮訪問
    9月27日(金):知事表敬、三重大学訪問、その後、プライベートで鳥羽を訪問


3.ダッソー・アビアシオン社への訪問

(1)日時:平成27年7月3日(金)15時00分から16時00分

(2)場所:Dassault Aviation
      (1,avenue du parc,95100,Argenteuil,France)
   
(3)対応者
   Fabrice Demelier, Plant Manager
   (ファブリセ・ディマリア 工場長)

(4)訪問者
  [三重県]鈴木英敬 知事 ほか
  [大学]西村訓弘 三重大学 副学長
  [経済団]佐久間裕之 三重県企業国際展開推進協議会 会長
       (株式会社スエヒロEPM 代表取締役会長) ほか

(5)概要
  ・知事から、三重県の産業ポテンシャルを説明した後、ミッションに参加中の経済団を含め、県内企業
   の強みを説明し、商談会の開催等、県内企業との新たなビジネスの開始に向けた機会の検討を依頼し
   ました。
  ・先方からは、「現在多くのサプライヤーが昔から誠実に取引いただいているので、誠実にこちらもそ
   の期待に応えないといけない。しかし、2000年代になってから取引を新たに開始した会社もあるので
   クローズにしているわけではない。」との応答がありました。

(6)参考情報
  ◆ダッソー・アビアシオン社について
   事業内容:民間ビジネスジェット機の開発、製造、販売
   所在地:サン・クルー(本社)アルジャントゥイユ(胴体組立)
   代表者:エリック・トラッピエ
   資本金:8100万ユーロ(2013年12月)
   売上高:45.9憶ユーロ(2013年、前年比17%増)
   従業員:8,068人(2013年)


4.フランス共和国 都市・青少年・スポーツ省の訪問について

(1)日時:平成27年7月3日(金)午後17時15分から18時15分まで

(2)場所:フランス共和国 都市・青少年・スポーツ省
     (95 avenue Avenue de France 75013 Paris, France)

(3)対応者
 1)Fabienne BOURDAIS
   (ファビエンヌ・ブルデ スポーツ担当長官付官房長)
 2)Paule IGNATIO
   (ポール・イニヤッチョ 大臣外交補佐官)
 3)Alexandre MARGUERITE
   (アレクサンドル・マルグリット スポーツ国際室長) ほか

(4)訪問者
  [三重県]鈴木英敬 知事 ほか
  [四日市市]田中俊行 市長
        諸岡覚 四日市市議会副議長

(5)概要
  ・知事から三重県のキャンプ地誘致についての説明を行いました。まず、本県の地理的優位性や自然、
   食、文化について説明するとともに、本県においてキャンプ地誘致に取り組んでいる桑名市と多気町
   のPR、及び県営スポーツ施設の三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿、三重交通G スポーツの杜 伊勢、そ
   してサンアリーナの説明を行いました。
  ・続いて、四日市市長が、これから新設する体育館とテニスコートの説明を行い、誘致のPR行いまし
   た。
  ・ファビエンヌ・ブルデ官房長を始め、都市・青少年・スポーツ省の皆様は熱心に説明を聞いてくださ
   り、事前キャンプ地の決定は各競技団体が行うため、今回の説明を,フランスオリンピック委員会を
   始め、各競技団体に情報を伝えることを約束してくれました。
  ・また、「スポーツは、教育やスポーツ振興だけでなく、経済的な波及効果も大きいと考えているの 
   で、フランス政府としても大きなスポーツイベントを行うことの意味を理解している。お互い良い効
   果をもたらすよう日仏協力していきましょう。」とおっしゃっていただきました。


5.全国家族手当金庫への訪問

(1)日時:平成27年7月3日(金)13時10分から14時

(2)場所:32, avenue de la Sibelle 75685 Paris Cedex 14

(3)対応者
 1)Frédérique Leprince, Sous-Directrice, Direction des Relations Internationales
   (フレデリック・ルプランス 国際部次長)
 2)Catherine Collombet, sous directrice à la Mission des relations internationals
   (カトリーヌ・コロンベ 国際部次長)
  
(4)訪問者
  [三重県]鈴木英敬 知事 
       栗原正明 健康福祉部子ども・家庭局 次長 ほか

(5)概要
  ・少子化を克服したといわれるフランスの少子化対策関連の政策について、全国家族手当金庫の2人の
   女性次長と意見交換を行いました。
  ・知事からは、三重県が少子化の原因と考えている若者の未婚化、晩婚化や非正規労働者の増加につい
   て、県内の状況や取組を説明しました。
  ・全国家族手当金庫側からは、フランスの少子化対策におけるポイントとして、以下の説明がありまし
   た。

  【フランスの出生率について】
   ○女性の仕事と家庭の両立を可能とすることがフランスの出生率を高めているひとつの要因である。
   ○都市と地方でみると大都市の郊外の出生率が高い、都市もそれほど低くないが大家族は少ない、田
    舎は高齢化が進んで低い。
  【出生率を回復させる少子化対策について】
   ○女性の仕事と家庭の両立を可能とし、ダブルインカム(複数の収入源の確保)にすることは貧困対
    策にもなり、雇用もつくり、年金にもつながる。
   ○女性が受けた教育を社会に還元することは社会投資の観点からも必要である。
   ○フランスでも1970年代以前は、女性を家庭に残し多産させる政策だったが、五月革命、シモーヌ・
    ヴェイユ大臣の誕生で多様性を認める政策にかわった。
   ○男性の育児参加を高める制度改正も実施している。
  【フランスの少子化対策における課題について】
   ○課題は財政赤字と保育にかかる施設等の不足である。

(6)参考情報
  ◆全国家族手当金庫について
  ・フランスにおける家族給付制度の運営を行っている機関で、受給者に対する窓口として、各県に家族
   手当金庫を設置しています。


6.三重県プロモーションイベントへの出席

(1)日時:平成27年7月3日(金)19時00分から21時00分

(2)場所:ギャラリー ジョセフ チュレンヌ
      La Galerie JOSEPH Turenne
      (116 rue de Turenne 75003 Paris)

(3)出席者
  招待客:約50名
      (フィリップ・スール ヴァルドワーズ県第1副議長兼、アンギャンレバン市長、現地企業
       (飲食業、観光業、製造業等)、現地日系機関関係者 ほか)
  三重県関係者:41名
         (鈴木英敬 三重県知事、西村訓弘 三重大学 副学長、佐久間裕之 三重県企業国際
          展開推進協議会 会長(株式会社スエヒロEPM 代表取締役会長) ほか)

(5)概要
  ・フランスにおける三重県の認知度を向上し、今後の交流を円滑に進めることを目的に、覚書(MO
   U)の締結を行ったヴァルドワーズ県の関係者や、現地企業、日系機関の関係者等、約50名を招待
   し、三重県の魅力をPRするレセプションを開催しました。
  ・開会にあたっての三重県知事からの挨拶では、来年三重県で開催される主要国首脳会議「伊勢志摩サ
   ミット」を紹介する動画(フランス語版)の上映も行い、三重県の食、観光、ものづくり産業のトッ
   プセールスを行いました。
  ・フランスではじめて提供した松阪牛については、炙り寿司、サイコロステーキ、巻き寿司のメニュー
   で提供を行い、招待客が行列を作るほど大好評でした。招待客からは、「これまでの人生で最高の味
   わい。」、「脂が美味しい。」、「ぜひ三重県に行って食べたい。」、「これまで知らなかったが、
   お客様にも紹介したい。(旅行会社)」といった松阪牛を絶賛するコメントがありました。
  ・また、三重県の日本酒と伊勢茶の提供や、真珠の展示及びプレゼンテーションや忍者の実演について
   も関心が高く、三重県の魅力を参加者に伝えることができました。

関連資料

  • 7月3日の写真(PDF(834KB))
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