平成27年5月25日、伊賀市猪田地内の長野池(農業用ため池)で発生した油の漏えい事故について、汚染源となった廃トランス内の油の分析の結果、PCBは検出されませんでした。
1 経緯
5月25日に、伊賀市猪田地内の長野池で発生した油漏れ事故については、オイルマット等による拡散防止措置等を行い、長野池及び下流の木津川の水からPCBが検出されないことを確認するとともに、廃トランス内の油を採取し、PCBの含有の有無を確認していました。
2 分析結果
本日(6月10日)、廃トランス内の油の分析結果が判明し、PCBは検出されませんでした。
3 今後の対応
今回の廃トランスはPCB廃棄物に該当しないものでしたが、今後も環境汚染を防止するため、PCBを含むおそれのある廃棄物の適正な保管及び処理について指導・啓発を行っていきます。
(参考)
ポリ塩化ビフェニル(PCB)について
絶縁性、不燃性、化学的安定性などの特性により、トランス、コンデンサといった電気製品や熱媒体等幅広い分野で使用されてきましたが、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、肝障害、浮腫などさまざまな症状を引き起こすことから、昭和47年以降は製造が中止されています。しかしながら、それ以降も非意図的にPCBが混入された電気機器が存在します。なお、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法で平成39年3月末までに処分することが規定されており、処分までの間は適切に保管するよう定められています。