平成27年4月30日、昭和シェル石油株式会社(東京都港区台場二丁目3番2号 代表取締役 亀岡剛)から、平成26年7月22日に届出のあった同社セルフステーション鈴鹿東給油所跡地(鈴鹿市南玉垣町2975-3)におけるベンゼンによる地下水汚染について、対策工事が完了した旨の報告がありました。
1.内容
(1)平成26年9月22日から平成27年3月11日にかけて、油分含有土壌971.6立方メートルのうち、645.2立方メートルを現場にてバイオレメディエーション工法により浄化処理し、326.4立方メートルの汚染土壌は掘削除去のうえ、清浄土で埋め戻しました。
(2)場内に設置した地下水浄化装置により地下水中のベンゼンを処理しました。
(3)掘削除去した汚染土壌は汚染土壌処理業許可業者の株式会社ヤマゼン上野エコセンター(伊賀市治田2441番地の1)で適切に処理しました。
(4)地下水が環境基準(ベンゼン:0.01mg/L以下)に適合し、油分(油膜)が無いことを確認しました。
2.報告内容の問い合わせ先
昭和シェル石油株式会社 広報部担当 菅谷
電話 03-5531-5793
○バイオレメディエーション工法
土壌中の汚染物質に対して、これを分解する能力を持つ微生物に栄養分や酸素等を供給し、微生物の力で土壌の浄化を行なう工法
○ベンゼン
ベンゼンは、常温で無色透明の液体で特有の芳香臭を持つ水より軽い液体であり、揮発性や強い引火性があります。
大気中に排出されたベンゼンは化学反応で分解され、7~13日で半分の濃度になります。
高濃度のベンゼンを急性暴露すると、めまい、嘔吐、頭痛、眠気、よろめき、平衡感覚減少、昏睡など主に中枢神経系統に影響を受けます。
基礎化学原料として多方面の分野で使用されており、ガソリンやたばこの煙にも含まれています。