平成27年3月23日、株式会社ニムラ(桑名市多度町香取532番地 代表取締役 中森 徹)から
同社旧本社工場(桑名市大字矢田字大塚110番他、一部本願寺地内を含む)の鉛及びふっ素による土壌
汚染について、土壌汚染対策が完了した旨の報告がありました。
本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例」に基づき、平成26年9月17日及び平成26年11
月5日に届出されていた土壌汚染にかかるものです。
1 内容
同社から提出された「汚染拡散防止措置完了報告書」の内容は次のとおりです。
(1)平成27年1月19日から同月24日まで汚染土壌(503.67t)を掘削除去し、一部の区
画については良質土にて埋戻しを行いました。
(2)掘削除去した汚染土壌は、汚染土壌処理業許可業者で適切に処理しました。
(3)掘削除去及び埋戻し完了後、土壌溶出量が超過していたふっ素について地下水調査を実施し、
環境基準に適合していることを確認しました。
2 報告内容の問い合わせ先
株式会社ニムラ
代表取締役 中森 徹
0594-48-2750
(参考)
○鉛
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。地
殻の表層部には重量比で0.0015%存在し、広く存在するため、地質等に由来するものも発見されます。
そのため、人の組織等にも通常存在しますが、高濃度の鉛では、貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があ
らわれます。また、無機鉛化合物では、発ガン性があるとされています。
○ふっ素
ふっ素は地殻の表層部には重量比で0.03%存在し、17番目に多い元素です。自然界に広く分布するホタ
ル石はふっ化カルシウムが主成分であるため、温泉地帯の地下水、河川水に多く含まれることがあります。
飲料水中の濃度による影響は、1mg/l程度では虫歯抑制効果がありますが、2~8mg/lでは斑状歯発生、
8mg/l以上では骨硬化症の発生、20mg/l以上では運動機能障害などを起こすとされています。