平成26年11月8日(土曜日)の台湾訪問の概要は、以下のとおりです。
1 三井林口アウトレットパーク建設地視察
(1) 日時(時刻は現地時間、日本との時差は-1時間)
平成26年11月8日(土曜日)8時15分から9時00分まで
(2) 場所
三井林口アウトレット建設地(新北市)
(3) 参加者
篠塚寛之三井不動産アジア株式会社台北支店総経理、山本智同社協理、和田山竜一三新奧特萊斯(さんしんアウトレット)株式会社総経理 三井不動産側計3名
鈴木英敬三重県知事、野並健治合歓の郷ホテル&リゾート代表取締役社長、谷合隆雇用経済部観光・国際局次長等 三重県側計5名
(4) 概要
立地場所である新北市と三重県は観光協定を締結していること、三重県内に拠点を有する三井不動産による事業であること、三井家が三重県に起源を有することなど、本施設・三重県・新北市の多くの共通点をきっかけとした事業連携について意見交換しました。
篠塚総経理から、「屋外の大型イベントスペースや屋内レストランエリアにある『食』のイベントスペースを活用し三重県の情報発信をしてはどうか。」との提案がありました。知事から、「三重県関係企業への出店呼びかけを検討したい」と表明し、「2015年下半期の本施設の開業時期が新北市との観光協定締結(平成25年10月21日)から2周年にあたることから、観光と食・物産を組み合わせた周年記念イベントの開催を検討するので協力をお願いしたい。」と依頼しました。
また、ジャズドリームナガシマとの連携イベントの開催や高雄市に建設中の鈴鹿サーキットパークでも同じ時期に三重県PRイベントを開催することなどについて意見を交換しました。
※三井林口アウトレットパークの概要
新北市政府が計画していたBOT方式(Build Operate Transfer、政府が土地を民間に提供し民間の資金で開発を推進する仕組み)に基づいた商業施設として、三井不動産が落札、契約。2014年4月25日着工、2015年下半期開業予定。
台北中心部から車で約30分、桃園国際空港から車で約20分の距離にあり、2015年開業予定の地下鉄「林口」駅やバス停留所も近くにある交通至便なロケーション。また新北市政府が開発を推進する「林口特定区」の中心に位置し、将来的には特定区で35 万人の居住人口を見込み、今後の発展が期待される地域。
アウトレット施設としては約200店舗規模の幅広いファッションブランドを誘致予定。また、シネマコンプレックスやスーパーマーケット、多様な飲食店舗なども導入する予定。
2 五福旅行社幹部との昼食交流会
(1) 日時(時刻は現地時間、日本との時差は-1時間)
平成26年11月8日(土曜日)12時00分から13時00分まで
(2) 場所
シャトー・デ・シン・ホテル高雄(高雄市)
(3) 参加者
陳 世雄(ちん せゆう)副会長、高 雪棼(こう せつふん)日本担当 五福旅行社側計2名
鈴木英敬三重県知事、野並健治合歓の郷ホテル&リゾート代表取締役社長、中川廣一美杉リゾート副会長等 三重県側計4名
(4) 概要
知事から、平成25年には約1,600名と既に多くの台湾観光客を三重県に送客していただいていることに感謝の意を表明するとともに、「今後は台湾第2の都市である高雄市からも誘客に向けた取組に注力していくので、より一層の協力をお願いしたい。」と依頼しました。
陳副会長からは、「停止中の高雄-中部国際航空便の復活に向けた働きかけをしてほしい、台湾からのツアーに関しバスが足りていない」などの意見がありました。
また、知事から、2016年5月に開催される高雄国際旅行博(KTF)に三重県として初めて出展する意向を表明しました。
3 鈴鹿サーキットパーク建設地視察
(1) 日時(時刻は現地時間、日本との時差は-1時間)
平成26年11月8日(土曜日)13時30分から15時00分まで
(2) 場所
高雄地下鉄会社本社ビル及び同ビル前建設地(高雄市)
(3) 参加者
陳 菊(ちん きく)高雄市長、蔡 明璋(さい めいしょう)大魯閣(たろこ)開発株式会社社長、謝 国棟(しゃ こくとう)基創実業(きそうじつぎょう)株式会社会長、郝 建生(はお けんせい)高雄地下鉄会長等 台湾側計8名
鈴木英敬三重県知事、山下晋(すすむ)株式会社モビリティランド専務取締役等 三重県側計6名
(4) 概要
知事は、鈴鹿サーキットをイメージした「鈴鹿サーキットパーク」を備えた商業施設「TAROKO パーク 高雄」(※)の建設地を視察しました。
冒頭の意見交換において、知事から陳市長に対し、「『鈴鹿サーキットパーク』が高雄市に建設されることは三重県にとっても大きなチャンス。来年5月に開催される高雄国際旅行博(TTF)へブースを出展するとともに、高雄-中部国際航空便が復活するよう働きかけ、またこの施設を契機に三重県で高雄市のことをもっと知ってもらい、三重県と高雄市の観光交流人口を増大させたい。」と述べました。
陳市長は、「高校生の相互の教育旅行(修学旅行)の増大などにより、三重県との観光交流をもっと促進したい。」と述べるとともに、「既に多くの日系企業が高雄に進出している。三重県との経済交流にも期待している。」と述べました。
また、知事より、本年8月の高雄市における大規模爆発事故に関しお見舞いを述べたところ、陳市長より、「お見舞いに感謝申し上げる。今後、日本の石油化学企業の安全管理を視察したいと考えている。」と述べ、知事は「四日市のコンビナート企業の安全管理をぜひ視察していただきたい」と述べました。
その後、蔡社長の案内で、知事は建設地を視察しました。
※「TAROKOパーク高雄」の概要
台湾の「三功グループ」企業である大魯閣開発株式会社が開発する大型複合商業施設。同グループ企業で台湾を中心に「TAROKO」というブランド名でスポーツレジャー施設を展開している基創実業(きそうじつぎょう)株式会社と株式会社モビリティランドが「鈴鹿サーキット」のライセンス使用及び娯楽施設へのコンサルティング契約を締結し、「TAROKOパーク高雄」内に鈴鹿サーキット国際レーシングコースのレイアウトをイメージしたレンタルカートコースや、鈴鹿サーキットの遊戯機種を導入する「鈴鹿サーキットパーク」が建設されている。 2014年6月15日に着工が始まり、2015年12月21日開業予定。
スポーツ用品店、シネコン、フィットネスジムなどの他に、食品スーパーや イベントスペースを備え、年間来場者数は延べ1000万人を見込んでいる。
本施設は、高雄市の土地を高雄地下鉄が借り、さらにTAROKOが高雄地下鉄から借り受けて建設しているもの。
4 台中市旅行商業組合との夕食交流会
(1) 日時(時刻は現地時間、日本との時差は-1時間)
平成26年11月8日(土曜日)17時30分から20時00分まで
(2) 場所
福臨門飯店(台中市)
(3) 参加者
黃 耀徳(こう ようとく)台中市旅行商業組合理事長、徐 嘉舜(じょ かしゅん)嘉普旅行社社長、杜 政男(とう まさお)寰群(かんぐん)旅行社社長等 台湾側計7名
鈴木英敬三重県知事、野並健治合歓の郷ホテル&リゾート代表取締役社長、中川廣一美杉リゾート副会長等等 三重県側計6名
(4) 概要
知事から、日ごろから組合に加盟している旅行社が台中地域の観光客を三重県へ送客していただいていること、及び10月に開催された台中国際旅行博に三重県ブースを出展した際、加盟旅行社が三重県の旅行商品を積極的に販売していただいたことに感謝を表明しました。また、「今後は、台湾第3の都市である台中市からも誘客に向けた取組に注力していくこととしており、より一層の協力をお願いしたい。」と述べました。
黃理事長から、「わざわざ知事に台中をご訪問いただき、誠に光栄であり、今後は、三重県への送客により積極的に取り組みたい。」と述べました。
その後の意見交換では、「最近急激に訪日外国人が増加したことにより、都市部ではバスやホテルの不足が生じ手配に困っている。」との発言があり、三重県として事実関係の確認をするとともに、必要に応じ解決に向けて取り組む旨応答しました。