平成26年8月11日に有限会社葛西工業所(亀山市長明寺町388番地の1 代表取締役 葛西博夫)から届出のあった同社川合工場跡地(亀山市川合町1183の3)における六価クロム及び鉛による土壌汚染について、平成26年10月14日に、浄化対策が完了した旨の報告がありました。
1 内容
土壌汚染措置完了報告書の内容は次のとおりです。
(1) 平成26年9月2日から3日にかけて、環境基準を超えていた区画の汚染土壌92.56トン
を掘削除去し、清浄土で埋め戻しました。
(2) 掘削除去した汚染土壌は、汚染土壌処理業許可業者で適切に処理しました。
2 報告内容の問い合わせ先
有限会社葛西工業所 代表取締役 葛西博夫
電話 0595(82)2106
【参考】
(六価クロム)
クロムは主としてクロム鉄鉱として産出されており、地殻表層部には重量比で0.02%程度存在しています。自然界に存在するクロムの原子価は、ほぼ三価のものに限られ、六価のものは、多くの場合人為起源に由来しています。
六価クロムは、発ガン性があるとされ、高濃度の場合は皮膚に付着した状態を放置すると皮膚炎や腫瘍の原因になることがあります。
六価クロム化合物は、顔料、染料や塗料に使われるほか、メッキや金属表面処理、酸化剤などに使用されています。
(鉛)
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。地殻の表層部には重量比で0.0015%存在し、広く存在するため、地質等に由来するものも発見されます。
そのため、人の組織等にも通常存在しますが、高濃度の鉛では貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では発ガン性があるとされています。