平成26年8月11日、三重県生活環境の保全に関する条例に基づき、有限会社葛西工業所(亀山市長明寺町388番地の1 代表取締役 葛西博夫)から、同社川合工場跡地(亀山市川合町1183の3)で、六価クロム及び鉛による土壌汚染が発見された旨の届出がありました。
1 内容
有限会社葛西工業所が、同社川合工場跡地、約33,000平方メートルにおいて、自主的な土壌調査を実施したところ、次のとおり三重県生活環境の保全に関する条例で規定する基準を超過していました。
【六価クロム化合物(土壌溶出量)】
0.07mg/l (基準値0.05mg/lの1.4倍)
45区画中1区画、約55平方メートルで基準超過
【鉛及びその化合物 (土壌含有量)】
1,800~3,900mg/kg (基準値150mg/kgの最大26倍)
45区画中2区画、約98平方メートルで基準超過
当該地点は、過去に治具に付着した塗料の剥離作業を行っていたことから、塗料に含まれていた六価クロム及び鉛が原因であると思われます。
なお、環境基準超過地点では第一不透水層までの深さが約50cmと浅く、その不透水層までの深度には地下水は確認されませんでした。また、敷地境界の地下水からはいずれの物質も検出されていません。
すでに、敷地への関係者以外の立入禁止措置が講じられています。また、地下水汚染も確認されていないことから、周辺への影響はないと考えられます。
今後、当該事業者は、汚染土壌を掘削除去し、清浄な土壌に入れ替える予定です。
県は、当該事業者に対して、土壌汚染対策が適切に実施されるよう指導していきます。
2 届出内容の問い合わせ先
有限会社葛西工業所 代表取締役 葛西博夫
電話 0595(82)2106
【参考】
(三重県生活環境の保全に関する条例 関係条文)
第七十二条の四 土地の所有者等は、人の健康又は生活環境に係る被害が生じ、又は生じるおそれがあるものとして規則で定める基準を超える土壌又は地下水の特定有害物質による汚染を発見したときは、速やかに当該汚染の拡散を防止するための応急の措置を講ずるとともに、当該汚染の状況及び講じた措置について、規則で定めるところにより、知事に届け出なければならない。ただし、水質汚濁防止法第十四条の二第一項の規定による届出があった場合は、この限りでない。
以下(略)
(六価クロム)
クロムは主としてクロム鉄鉱として産出されており、地殻表層部には重量比で0.02%程度存在しています。自然界に存在するクロムの原子価は、ほぼ三価のものに限られ、六価のものは、多くの場合人為起源に由来しています。
六価クロムは、発ガン性があるとされ、高濃度の場合は皮膚に付着した状態を放置すると皮膚炎や腫瘍の原因になることがあります。
六価クロム化合物は、顔料、染料や塗料に使われるほか、メッキや金属表面処理、酸化剤などに使用されています。
(鉛)
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。地殻の表層部には重量比で0.0015%存在し、広く存在するため、地質等に由来するものも発見されます。
そのため、人の組織等にも通常存在しますが、高濃度の鉛では貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では発ガン性があるとされています。