平成25年度 病害虫発生予察注意報第5号
次のとおり注意報を発表します。
1. 対象作物:野菜類(イチゴ、アブラナ科野菜)
2. 対象病害虫名:ハスモンヨトウ
3. 発生地域:県内全域
4. 発生量:多い
5. 発生時期:11月下旬まで
6. 注意報発令の根拠
(1)県予察圃(松阪市嬉野川北町)における9月第3半旬~10月第2半旬のフェロモントラップ誘殺数は、2660頭(平年1797.7頭)と多い状況にあります。
(2)10月上旬の巡回調査における被害株率は、イチゴでは6.5%(平年1.6%)、冬キャベツでは8.5%(平年4.6%)と、いずれも平年より高くなっています。
(3)一般圃場では、イチゴ及びアブラナ科野菜で発生量が多い状況です。
7. 防除上の注意事項
(1)圃場をよく観察して、幼虫の早期発見に努めてください。なお、孵化直後の幼虫は葉裏で集合して食害するため、卵塊及び若齢幼虫の群生が見られる部位は見つけ次第直ちに取り除くか圧殺してください。
(2)施設では、ハウスパイプや換気口周辺などの資材にも産卵するので、注意してください。
(3)老齢幼虫になると薬剤の効果が劣るので、こまめに見回り、若齢幼虫のうちに防除を徹底してください。
(4)同一系統薬剤を連用すると、薬剤抵抗性を獲得しやすいため、異なる系統の薬剤をローテーション散布してください。
(5)必要な場合は展着剤を加え、薬液が裏面にもよくかかるように、丁寧に散布してください。
(6)薬剤防除を行うときは、周辺作物の栽培状況に留意し、周辺圃場へのドリフト防止に努めましょう。
(注)
発生予察情報には、「発生予報」、「警報」、「注意報」、「特殊報」があります。「注意報」は、下記のような場合に発表するものです。
警報を発表する程ではないが、重要な病害虫が多発生することが予想され、早めに防除したほうがよい場合に発表します。