「電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会」では、地域における二酸化炭素排出量の削減をめざし、多くの化石燃料に依存した暮らしから、省エネルギーでかつ豊かな暮らしに移行していくため、移動手段の新たな使い方として、電気自動車等を活用した取組を進めることで、「地球環境に配慮した、資源やエネルギーが大切にされる、循環型のまち 伊勢」を創造することとしています。
三重県では、地域と共に創る電気自動車等を活用した低炭素社会モデル事業として、この協議会の設立と運営を支援していますが、協議会参画者でありインホイールモーターシステムを開発したNTN株式会社(本社 大阪府)と車体を製造した株式会社タジマモーターコーポレーション(本社 東京都)の協力を得て、国土交通省の「超小型モビリティの認定制度」により、二人乗りの電気自動車(超小型モビリティ)が伊勢市や津市等を運行エリアとして走行可能となる認定を、平成25年10月15日に中部運輸局から受けました。中部運輸局管内では初めての認定となります。
電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会では、NTN株式会社から無償貸与を受けた超小型モビリティ5台を、伊勢市役所の公用車や協議会参画者の業務用車両として活用するほか、観光モデルコースを作成し観光客の利用等を進めていくこととしています。
○認定の概要
・認定台数 5台
・事業主体 三重県、伊勢市、桑名市及び電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会
・運行地域 伊勢市、桑名市、明和町、玉城町の全域及び津市、松阪市、度会町の一部地域
・車両概要 製作者 株式会社タジマモーターコーポレーション
所有者 NTN株式会社
種 別 軽自動車(組立車)
全長×全福×全高 2.74m×1.48m×1.70m
車両重量 540kg
定格出力 2.4kW×2(後輪駆動)
その他 国内初のインホイールモータ方式
※ 「超小型モビリティ」とは、軽自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の手軽な移動手段となる1人から2人程度の車両
※ 「認定制度」は、平成25年1月に国土交通省において新たに設けられた制度で、高速道路等は走行しないこと、交通の安全と円滑を図るための措置を講じた場所において運行すること、等を条件としたうえで一部の基準を緩和し、超小型モビリティの公道走行を可能とするもの
※ 「インホイールモーター方式」とは、モーターを従来の内燃機関のようにシャーシ上に配置せず、車輪内に配置した方式