伊勢の市街地には、国道23号と県道鳥羽松阪線の東西方向に2本の軸となる道路があります。しかし、南北方向には、宮川から近鉄宇治山田駅の間に、4本の交通量の多い道路がありますが、すべて鉄道と平面交差する踏切が設けられています。このうち、近鉄と交差する3つの踏切は、交通量が多い一方、踏切の遮断時間が長く、ボトルネックとなっています。
伊勢南北幹線道路は、国道23号から県道鳥羽松阪線を結ぶ幹線として宮川右岸に計画された延長約2.5kmの道路で、この周辺において唯一、近鉄とJRを立体交差する幹線道路であり、南北方向の軸となる道路です。
この度の伊勢南北幹線道路全線開通により、伊勢の市街地における交通渋滞が緩和されるとともに、式年遷宮を機に来県される多くの皆様を迎える伊勢地域の観光、また産業を支え、加えて災害時の緊急輸送道路の役割が期待されます。
(1)伊勢南北幹線道路概要(県道伊勢松阪線及び県道大湊宮町停車場線)
延 長 L=約2.5km
(国道23号宮川ICから県道鳥羽松阪線交差点まで)
幅 員 車道 3.25m×2車線 歩道3.0m×両側 (全幅員 18.0m)
事業期間 平成3年度から平成24年度まで
事業費 約113億円
(2)今回供用区間
供用延長 L=約1.9km(平成8年に国道23号宮川ICから県道伊勢松阪線豊浜大橋南交
差点の約0.6kmについては供用済)
供用箇所 起点:伊勢市中島1丁目地内
終点:伊勢市御薗町高向地内
主要構造物 JR高架橋(L=約370m)
近鉄アンダーボックス(L=約40m)
(3)開通式等
今回の開通を記念し、伊勢南北幹線道路建設促進期成同盟会(会長:伊勢市長)主催による開通式を予定しています。
〇開通式 午前10時~正午頃
式典:伊勢市ハートプラザみその
開通セレモニー(開通パレードほか):伊勢南北幹線道路本線
※出席予定者:三重県知事、伊勢市長ほか
〇一般供用開始:伊勢南北幹線道路
午後3時頃
※報道資料配布先:三重県政記者クラブ、伊勢記者会