県では、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、国土交通省近畿地方整備局・中部地方整備局と
連携し、ダイオキシン類の環境調査を行っています。
平成23年度に実施した結果は、次のとおりでした。(ダイオキシン類環境調査結果 総括表(表1参照))
・ 大気、底質(河川・海域)、地下水、土壌で調査を行った結果、すべての地点で
環境基準を達成しました。
・ 水質(河川・海域)については、河川では、41地点中38地点で環境基準を達成
しました。海域では、すべての地点で環境基準を達成しました。
1 結果の概要
(1)大気(表2参照)
(環境基準値:年間平均値 0.6 pg-TEQ/m3 以下)
6地点で測定を行い、すべての地点で環境基準を達成しました。
(2)水質(表3・表5参照)
(環境基準値:年間平均値 1 pg-TEQ/L 以下)
河川41地点(うち国交省6地点)、海域21地点で測定を行い、河川では38地点、
海域ではすべての地点で環境基準を達成しました。
なお、環境基準を超過した3河川からの上水道用水の取水はないため、現時点で
健康被害の恐れはないと考えられます。
(環境基準超過地点)
金沢川千代崎樋門 :1.1 pg-TEQ/L
金剛川昭和橋 :1.7 pg-TEQ/L
笹笛川八木戸橋 :2.1 pg-TEQ/L
(3)底質(表4・表6参照)
(環境基準値:年間平均値 150 pg-TEQ/g 以下)
河川45地点(うち国交省10地点)、海域21地点で測定を行い、すべての地点で
環境基準を達成しました。
(4)地下水(表7参照)
(環境基準値:年間平均値 1 pg-TEQ/L 以下)
5地点で測定を行い、すべての地点で環境基準を達成しました。
(5)土壌(表8参照)
(土壌環境基準値:年間平均値 1,000 pg-TEQ/g 以下)
5地点で測定を行い、すべての地点で環境基準を達成しました。
2 今後の取り組み
ダイオキシン類の発生源に対しては、ダイオキシン類対策特別措置法により排出規制が実施されており、
県は、その遵守状況を立入検査等で確認しています。引き続き、発生源に対し施設の適切な維持管理を
指導するとともに、環境基準を超過した河川については、濃度の推移を把握していきます。