いじめが背景事情として認められる生徒の自殺事案の発生を深刻に受けとめ、県知事と県教育委員会
委員長の連名による「かけがえのない命!いじめを絶対に許さない緊急アピール」を行いました。かけ
がえのない子どもたちの命を守るために、子どもたちに関わる全ての人に対して「いじめは、絶対に許
さない」という覚悟をもって積極的に行動を行うよう呼びかけていきます。
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かけがえのない命!いじめを絶対に許さない緊急アピール
平成24年7月20日
三 重 県 知 事 鈴 木 英 敬
三重県教育委員会委員長 丹 保 健 一
児童生徒が自らの尊い命を絶つという痛ましい事案が発生しており、この事態を深刻に受け止めて
いるところであります。
いじめは、決して許されないものです。どの子どもにも、どの学校でも起こり得るものです。いま、
子どもたちのため、学校はもとより、地域の大人一人ひとりが、改めてこの問題の重大性を認識して
ください。そして、いじめの兆候をいち早く把握し、迅速に対応してください。
子どもたちに関わる、私たち一人ひとりが、「いじめは絶対に許さない」「子どもたちを徹底して
守り通す」という覚悟のもと、相互に連携を深めて、それぞれの役割や責任を果たしていくことが必
要です。
【先生方へ】
いじめは、どの学級にも、どの児童生徒にも起こりうるものです。子どもたちが発するどんな小
さなサインも見逃さないでください。サインを見つけたら、その情報を学校で共有してください。
日ごろから丁寧に児童生徒理解に努めてください。いじめの未然防止、早期発見・早期対応に努め
てください。ただし、一人で抱え込むことがないようにしてください。いじめられている児童生徒
を守り通すということを言葉と態度で示し、毅然と対応してください。
関係機関との連携を図り、地域ぐるみで子どもたちを守る取組に最善の努力を傾けてください。
私たちは、みなさんを積極的に支えていきます。
【保護者の方へ】
わが子の姿をよく見つめ、いじめのシグナルを発していないか、細心の注意を払ってください。
子どもに寄り添い、子どもの声を聴き、困ったときにいつでも相談できるような親子関係を築くこ
とが大切です。
一人ひとりの子どもたちが、どれほどかけがえのないものであるかを伝えてください。「いじめ
は絶対に許されない」ということを、家庭の中でも十分に話し合ってください。
【地域のみなさんへ】
ぜひ、多くの目で子どもたちを見守ってください。心配な子どもがいたら、声をかけてください。
地域行事への参加やあいさつなど、子どもたちとのふれあいを大切にしてください。地域全体で子
どもたちを守っていくという関係を築いてください。
子どもたちのために、自分に何ができるのか、何をしなければいけないのかを今一度見つめ直し、
それぞれの立場で積極的に行動に移しましょう。
~子どもたちへのメッセージ~
いじめは絶対に許されないこと。そして、いじめをはやしたてたり、傍観したりしていること
も、決して許されないこと。いじめを見つけたら、必ず大人に伝えてください。軽い遊びやふざ
けだと思っているかもしれないが、あなたの言葉や態度が、人の心を傷つけ、苦しめているとい
うことに気づいてほしい。
みなさんは、どんなことがあっても、自らの命を絶つことはあってはなりません。困ったとき
は、決して自分の胸の中にとどめて悩むことなく、保護者の方や先生、友だちなどに相談する勇
気を持とう。必ず誰かが相談にのってくれるということを忘れないでほしい。
私たち大人一人ひとりが、みなさんを守り抜きます。
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・緊急アピール実施日 平成24年7月20日
・緊急アピール実施前後のいじめ問題への具体的取組:別紙のとおり