1 概要
平成23年4月6日(水)、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項に基づき、東海ゴム工業株式会社(社長 西村義明)から、松阪製作所(松阪市鎌田町1001)において地下水汚染を発見した旨の届出がありました。
2 届出の内容
届出者が自主的に地下水の状況を調査したところ、以下のとおり地下水基準の超過がありました。
鉛及びその化合物 最大0.23mg/L(地下水基準0.01mg/Lの23倍)
届出者の調査によると、汚染は敷地内の一部(30地点中の3地点)に限られており、敷地境界及び敷地外の井戸では検出されませんでした。また、敷地外への拡散防止措置がとられています。
3 今後の対応
届出内容によると汚染が周辺に影響する可能性は低いと判断しています。今後は、松阪市と連携し、立入検査を実施して届出内容の確認を行うとともに、適切に措置が実施されるよう指導してまいります。
4 事業者の連絡先
東海ゴム工業株式会社松阪製作所地域環境課 0598(52)2867
(参考)
鉛
金属鉛は鉛蓄電池の電極板、鉛管、放射線遮蔽材、活字、ハンダ、鉛ライニング、真鍮、青銅などに利用され、また無機鉛化合物は顔料、塗料、ゴムの耐熱増強剤、塩化ビニル安定剤、農薬などに広く用いられている。ガソリンには、かつて添加剤として含まれていた。
肺または経口から吸収された鉛化合物は血液中に移行し、各種臓器に分布するが、最終的に骨に多く沈着する。中毒は血色素合成の異常と貧血、食欲不振などの消化器症状、中枢神経や末梢神経への影響、腎障害を示す。