三重県では、男性も女性も各々が持てる力を十分に発揮できる「働きがい」のある職場環境づくりを目的に、「男女共同参画」や「仕事と生活の調和」「次世代育成支援」などに積極的に取り組む企業を「男女がいきいきと働いている企業」として表彰しています。
本年度は「表彰制度」に加え「認証制度」を創設し、応募対象企業を営利を目的とする企業だけではなく、非営利を含む法人にまで広げ、平成22年10月1日付けで「認証制度」に登録された企業を表彰候補とし、10月20日(水曜日)に開催しました選考委員会による審査の結果を受けて、受賞企業が下記のとおり決定しました。
なお、表彰式は、11月13日(土曜日)に三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」にて実施します。
記
1.受賞企業
《選考委員会奨励賞》
●財団法人 食品分析開発センター SUNATEC(サナテック)
【代表者】理事長 庄司 正
【住 所】四日市市赤堀2丁目3-29
【業 種】食品の検査・分析 【従業員数】102人(10月1日現在)
【主な表彰理由】
・女性の能力を活用
機会均等の姿勢を保ち、性別にこだわることなく募集、採用を実施してきた結果、女性が全職員数(非
正規雇用を含む)の80%超となった。すべての部門に女性職員を配置しており、女性正規職員の80%は
検査部門に所属している。女性の平均勤続年数は、まだ約4年と短いので管理職への登用はあまり進んで
いないものの昨年度2名、本年度2名を管理職へ登用しており、部門リーダーにおいては、61.5%が女性
であり、今後も増やしていくことを目標としている。
退職した職員の再雇用を進める「ジョブリターン制度」を設け、出産や介護、配偶者の転勤等で離職した
職員の職場復帰を進めることにより、女性のもつ能力やスキルを活用している。
・働きやすい環境づくりための工夫
「ワーク・ライフ・バランスプロジェクトチーム」を結成し、さまざまな改革を進めている。メンバーの
多くは女性であるが、男性も参画している。たとえば、検査部門では業務の性質上、残業が必要なケース
が多いが、独自の改善方式により推進し、業務の効率化を行い、残業削減に努め成果を上げている。年に
数回、職員満足度調査を実施し、結果をオープンにし改善につなげている。また、「ストック休暇」 制度を
設け、2年を経過し取得できなかった有給休暇を積み立て、必要に応じて療養や育児、介護、ボランティ
ア活動などのために取得できるようにしている。
・「仕事」と「家庭」(出産・育児や介護)の両立の推進
過去3年で5人の職員が育児休業を取得しており、現在、取得率、復帰率100%であり制度が定着してい
る。育児・介護休業取得者の職場復帰支援のために、定期的に開催される社内勉強会の資料を送付し情報
提供を行っている。育児休業中の職員に対しては、職務に関する情報、育児や保育所に関する情報も提供
するほか、必要に応じて「休業中能力アップコース」講習を実施し、円滑な職場復帰を支援している。
また、男性の育児参加に向けたアンケートも実施し、活動方針の参考にしている。休業・休暇取得に伴
う欠員については、部門を越えて協力し、業務に支障のでないようにするなど職員の休暇を取りやすくす
る工夫がされている。
2.受賞企業の選定
今回の受賞企業の選定については、「男女がいきいきと働いている企業」認証制度に応募のあった企業
(いづれも県内に本店があり、県内において事業活動を行う常時労働者を有する法人)のうち、県で審査
を行い、平成22年10月1日付けにて「認証制度」に登録された企業9社を表彰候補企業とし、訪問イ
ンタビュー調査の結果を基に選考委員会で審査しました。
3.表彰式
(1)日時 平成22年11月13日(土曜日)13時25分から
男女共同参画フォーラムの中で行います。
(2)場所 三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」【住所】津市一身田上津部田1234
(3)内容 知事より受賞企業代表者に対して表彰状等を授与します。