RDF事故によるばい煙などの飛散がほぼ収まった後の土壌環境等への影響を確認するため、発電所敷地境界
を含む一般土壌8地点、河川2地点で実施した重金属等・ダイオキシン類の追加本調査の結果を公表します。
また、農用地土壌2地点、農作物4検体のダイオキシン類本調査結果および追加で実施した農用地土壌7地点
の重金属等調査結果についても公表します。
(1)一般土壌
9月3日に発電所敷地境界4地点、9月4日に周辺4地点(多度町力尾2地点、東員町穴太、東員町城山)で
実施したダイオキシン類追加本調査の結果は、0.077~17 pg-TEQ/g の範囲でした。全ての地点
で環境基準値(1,000 pg-TEQ/g )を下回り、異常は認められませんでした。
また、同時に調査しました重金属等の有害物質についても、全て環境基準値内であり、異常は認められません
でした。
(2)水質
9月4日に嘉例川上下流の2地点(桑名市嘉例川地内)で実施したダイオキシン類追加本調査の結果は、0.
10、0.12 pg-TEQ/Lでした。両地点とも環境基準値(1 pg-TEQ/L)を下回り、異常は認
められませんでした。
また、同時に調査しました重金属等の有害物質についても、全て環境基準値内であり、BOD等の生活環境項
目についても、異常な値は認められませんでした。
(3)農用地土壌
8月26日に周辺2地点(多度町北猪飼、東員町山田)で行ったダイオキシン類本調査の結果は、160、1
00 pg-TEQ/gでした。両地点とも環境基準値(1,000 pg-TEQ/g)を下回り、異常は認め
られませんでした。
また、9月3日~4日に周辺7地点(桑名市嘉例川2地点、東員町六把野新田2地点、多度町北猪飼1地点、
多度町力尾2地点)で調査した重金属等の有害物質についても全て基準値内であり、異常な値は認められません
でした。
(4)農作物
8月26日に周辺(多度町北猪飼、東員町山田)で実施した農作物4検体のダイオキシン類本調査の結果は、
0.00012~0.00039 pg-TEQ/gの範囲でした。農作物については、基準等が定められてい
ませんが、平成14年度に農林水産省が実施した全国調査の結果(0~0.19 pg-TEQ/g)と比較し、
その範囲内であることから問題となる数値ではないと考えられます。
今後の方針
RDF事故に伴う残りの環境調査結果については、9月3日~4日採取の農用地土壌7地点および農作物7検
体のダイオキシン類追加本調査があります。これにつきましては、10月上旬に判明する予定です。