君ヶ野ダムでは、台風第19号の大雨によるダム下流域の洪水被害の軽減を図るため、下記のとおり、ダムに流れ込む河川の水(流入量)の一部をダムに貯める防災操作(洪水調節)を行った結果、下流域の観測所地点で約15センチメートルの水位低減効果がありました。
記
1.日時 令和元年10月12日(土)10時14分 から10月12日19時43分まで
2.場所 君ヶ野ダム(津市美杉町八手俣)
3. ダム流域の気象及び降雨
・津市に大雨警報発表(10月12日 5時40分)
・ダム流域の平均累計雨量:321ミリ(10月11日1時から 12日19時まで)
・上多気観測所(津市美杉町上多気)における最大時間雨量:30ミリ(10月12日10時)
4.防災操作の状況
10月12日10時14分 ダムへの流入量が毎秒180立方メートルを超えたため防災
操作を開始
12日14時10分 最大流入量発生(毎秒326立方メートル)
防災操作により、毎秒104立方メートルをダムに貯留し、ダム
下流への放流を毎秒222立方メートルに低減
12日19時43分 流入量が毎秒180立方メートルを下回ったため防災操作を終了
5.防災操作による効果
今回の防災操作により、君ヶ野ダム下流の津市一志町内にある大仰水位観測所地点では約15センチ
メートルの水位低減効果があったと推定されます(速報のため数値は変更することがあります。)
【参考】
防災操作を行うにあたっては、気象情報や雨量、河川水位等のデータからダムに入ってくる水の量(流
入量)を予測し、ダムにどれだけの水を貯めるのか、川にどれだけ流すのかを検討した上で、実施してい
ます。その手順は以下のとおりです。
(1)気象・雨量・河川水位・流量・ダム諸量データ等情報収集
(2)予測流入量の把握
(3)関係機関への通知、ダム点検、事前パトロール、ダム操作の実施