楠漁港 KUSU
種別:第1種 所在地:四日市市楠町南五味塚
漁港指定:昭和27年7月29日 管理者:四日市市
沿革
本漁港は、鈴鹿川の氾濫によってできた自然の河川港で鈴鹿川分流と三鈴川との合流点の河口に逐次部分的な施設を加えて漁船の待避水域としてきた。明治末期~大正中期には、当地は酒造業が盛んで原料資材製品等の搬入出のための船便の拠点として利用されたが、社会情勢の変化により商工用的港湾利用は完全に終止符をうつとともに、大正13年の大水害及びその後の遠州灘沖、南海地震等の天災を蒙り港口閉塞、港内埋没、防波堤決潰等荒廃した。しかしながら、第2次大戦終了後、漁業界のめざましい復興機運に促され、地元民一丸となって漁港復旧に努力をかたむけ、町単独事業、県単独補助事業、局部改良事業等により漁港としての面目を一新した。昭和54年度災害復旧事業による防波堤整備、昭和54、55年度に海岸保全事業等により防波堤の築造等が行われた。平成13~17年度の漁港漁場機能高度化事業では漂砂の堆積を防ぐため防砂堤を延長した。