漁協合併の推進
経営基盤強化に向けた漁協合併の推進
漁業協同組合(漁協)は、地域における漁業振興や漁村活性化の中核組織として、漁業者が持続的に漁業を営むことができる環境を将来にわたって提供し、消費者である県民・国民に安心・安全な水産物を安定的に供給していく役割を担っています。
しかし、高齢化・後継者不足による漁業者の減少(県内の沿海地区漁協の正組合員数は平成10年度末の20,286人から令和2年度末の3,634人に激減)や、購買・販売事業高の減少を背景として、漁協の経営基盤が悪化し、漁協が本来の役割を十分に果たしえない状況になってきています。
このため、管理費削減などにより漁協の経営基盤の強化を図るため、三重県漁業協同組合連合会(県漁連)や三重県信用漁業協同組合連合会(県信漁連)などの系統団体と連携のもと、県では漁協合併の推進に取り組んできました。
その結果、平成22年には志摩市から尾鷲市までの12漁協による大型合併が実現し、組合員数全国1位(合併時点)の「三重外湾漁業協同組合」が誕生するなど、平成11年3月末に109あった沿海地区漁協は、令和4年9月時点で11に再編が進みました。今後も、県漁連など系統団体と連携して、県1漁協合併に向け、漁協再編が円滑に進むよう支援を行っていきます。
三重県の漁協合併の経過(沿海地区漁協)
平成12年以降の漁協合併経過について、以下の表に示しました。
県内沿海地区漁協の合併実績 (令和4年4月1日現在)
平成12年6月1日 |
くまの灘漁業協同組合設立 |
南伊勢町(旧・南勢町、旧・南島町)の16漁協参加 |
平成13年4月1日 |
熊野漁業協同組合設立 |
熊野市内の全6漁協参加 |
平成14年6月1日 |
松阪漁業協同組合設立 |
松阪市(旧・三雲町、旧・松阪市)内の全4漁協参加 |
平成14年7月1日 |
志摩の国漁業協同組合設立 |
志摩市(旧・浜島町、旧・大王町、旧・志摩町、旧・阿児町)内の18漁協参加 |
平成14年10月1日 |
鳥羽磯部漁業協同組合設立 |
鳥羽市及び志摩市(旧・磯部町)内の全22漁協参加 |
平成15年5月1日 |
三重県真珠養殖漁業協同組合設立 |
6真珠養殖漁協の参加 |
平成18年4月1日 |
伊勢湾漁業協同組合設立 |
伊勢市及び明和町内の全5漁協参加 |
平成22年2月1日 | 三重外湾漁業協同組合設立 | 志摩市、南伊勢町、大紀町、紀北町及び尾鷲市内の12漁協参加 |
平成23年7月1日 | 尾鷲漁業協同組合設立 | 尾鷲市内の3漁協参加 |
平成24年1月4日 | 海野漁業協同組合設立 | 紀北町内の2漁協参加 |
平成26年8月1日 | 立神真珠養殖漁業協同組合 | 間崎真珠養殖漁業協同組合を吸収合併 |
平成28年5月2日 | 三重外湾漁業協同組合 | 古和浦漁業協同組合を吸収合併 |
平成29年7月3日 | 白塚漁業協同組合 | 河芸町漁業協同組合を吸収合併 |
平成30年9月3日 | 三重外湾漁業協同組合 | 3漁業協同組合(海野、尾鷲、大曽根)を吸収合併 |
令和4年4月1日 | 松阪漁業協同組合 | 香良洲漁業協同組合を吸収合併 |
県内沿海地区漁協の合併状況の詳細は、以下のリンクをご参照ください。