施設案内(播磨浄水場)
1.播磨浄水場
着水井
浄水場に最初に水が到着するところです。 円形で直径は内側で7m、深さは3.7mです。 (水の噴き出し点で、海抜(海面)約48mの高さです。) |
沈でん池
このプールのような池で、出来上がったフロックをゆっくり沈ませます。 沈殿池は4つの池に分かれていて、長さ 70m、1池の幅 15m 深さ 足下から4m です。 水の速さは毎分約30cmですが、取水量によって異なります。一番末端までに達する時間は最大取水時 (1日105,700m3) で約3時間、1日50,000m3で約6時間30分、1日40,000m3で約8時間です。 |
ろ過池
ろ過池の構造は厚さ60cmの細かい砂 (大きさ0.6mm) の層で出来ています。この砂の層に沈でん池からの水を通過させると細かい汚れ (濁度)もほぼ完全に取り除かれます(濁度0.1度未満)。その後、消毒されて飲み水となります。 ろ過池の数は36池あり、深さは一番深いところで5mあります。 1池の大きさは、6.3m×4.9mです。 |
浄水池
出来上がった飲み水を一時貯留しておくところです。有効容量は5,400m3あり、地震などの災害に対して、非常用の飲み水を確保するという役目も持っています。 大きさ18.2m×37.2mの深さ4.6mの池が2池あり、地下式となっています。 最大給水量 (1日に最大送れる量で98,300m3) に対する貯留時間は約1.3時間です。 |
送水ポンプ
浄水池に貯留した飲み水を調整池にくみ上げるポンプです。ポンプの台数は2台の予備機を含め全部で5台あります。 1台あたりのポンプの能力は、1分間に17.6m3の水を調整池1の高さ97m(実際にくみ上げる高さは66m)まで押し上げます。 1台あたりのポンプが消費する電力は300kwで、一般家庭の100軒分になります。 |
薬品注入ポンプ
浄水場に入ってくる水を飲み水にするため、いろいろな薬品を水に注入するポンプです。 いろいろな薬品とは、PAC (ポリ塩化アルミニウムという水中に含む浮遊物を固める薬品)、苛性ソーダ (PACの働きを助けるための薬品)、次亜塩素酸ナトリウム (プールの消毒にも使用するもので、沈殿池での藻の発生をおさえる、鉄・マンガンの除去、飲み水にするため滅菌などをする薬品) です。 |
自動水質計測機器
これらの機器で、浄水場に入る水から飲み水とし出ててゆく水の水質を自動的に連続して測定しています。 測定された値は中央監視室で監視でき、異常な値が測定された場合は警報で知らせます。 写真の一番手前は濁度(水の濁りの程度)を測定する計器です。このほかに、アルカリ度計・pH計・シアン計・色度計・残留塩素計・導電率計などがあります。 |
水質試験室
ここでは、毎日浄水場に入ってくる水、処理している水、飲み水になった水の水質(濁度,pH残留塩素など)を測定します。 残留塩素とは、水の中に溶け込んでいる塩素のことを言います。 また、月に1回農薬など毒物ほか250種類の項目についても、津市にある水質管理情報センターで測定・分析します。 |
2.調整池
一日のうち、飲み水をよく使う時間帯 (朝と夕方) に備えて水を貯めておくタンクです。 このタンクの水は、四日市市、桑名市、鈴鹿市、亀山市、朝日町、川越町、菰野町に送られます。 |
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このタンクの水は、桑名市と木曽岬町に送られます。 |
3.ポンプ所
調整池から自然流下で市、町のタンク(分水)へ飲み水が送れない場所には、ポンプで加圧し送水します。 |