平成31年1月29日(火)、平成30年度第2回三重県地方産業教育審議会を開催し、職業教育の充実・発展のための推進計画に沿った本年度の職業学科8学科の取組と課題について審議を行いました。
1 開催日時
1月29日(火)午後1時から午後3時まで
2 開催場所
三重県庁 教育委員室
3 出席者
三重県地方産業教育審議会委員 8名 (委員は全10名)
会長
中川 雅弘 株式会社中川製作所代表取締役社長
委員
池村 均 三重県農業協同組合中央会専務理事
磯部 由香 三重大学教育学部教授
大田 京子 一般社団法人三重県介護福祉士会会長
浜田 吉司 株式会社マスヤグループ本社代表取締役社長
長谷川 敦子 三重県立学校長会役員
松岡 美江子 マツオカ建機株式会社代表取締役会長
安井 晃 三重県雇用経済部副部長
4 審議の概要
教育委員会から「四日市工業高校ものづくり創造専攻科の取組」、「農業高校におけるGAP教育に
ついて」、「未来の教室実証事業」を、雇用経済部から「みえ産業振興ビジョンについて」を報告した
後、「職業教育の充実・発展のための推進計画」を踏まえた各学科の取組について審議を行いました。
(主な意見)
・ 高校のGAP教育は農業界より進んでいる。GAP教育を受けた生徒が農業分野に就職し楽しみを
もってやってほしい。また、魅力ある農業を進めるため、高校では、他学科との交流も含め、経営管
理や税、会計についても学ぶ機会を作ってほしい。
・ 介護の魅力を伝える取り組みを進めてほしい。高校生や介護福祉士が参加する「みえ介護技術コン
テスト」に参加し活躍した。来場者からは、こういう生徒に介護してほしいという感想をいただいて
いる。このような高校での指導に感謝している。
・ IoTやAIが関わる分野が増えており、企業にとって情報に関する分野が最重要課題である。情
報に関する知識が高い高校生もおり、今後もそのような力を育んでほしい。一方で知識や技術だけで
なく、健全な心や身体を育んでいくことが重要である。
・ 企業が求めるICT人材は、分野と企業規模によって異なる。高校生にはビッグデータの解析や情
報セキュリティに関する基本的な知識を身につけてほしい。
・ 建設機械でもIoT技術が使われており、その技術を持った人材を必要としているので、建設分野
でも活躍できるICT人材を育成してほしい。
・ 審議のまとめで示されているキャリアプランニング能力をどのように向上させていくか課題であ
り、体系的に進めることが大切である。
・ 職業学科全体でのキャリアプランニング能力が向上しているか、教員の資質が向上しているか、学
校間や学科間の交流が進んでいるかの視点の進捗状況も把握してほしい。
・ 企業は日々変化しており、企業の現状を理解するために教員にもインターンシップなどの企業での
研修を体験してほしい。
5 今後の対応
審議会での意見を踏まえ、各職業学科において、生徒の専門性や学習意欲が高まるよう職業教育の充
実・発展のための推進計画に沿った取組を進めます。