1 日時 令和6年2月8日(木)19時00分から21時02分まで
2 場所 三重県吉田山会館 206会議室
3 概要
「県立高等学校活性化計画」や、令和4年度に生まれた子どもたちが中学校を卒業する15年先までの津地域の中学校卒業者数の減少の状況等をふまえ、当地域において15年先に求められる(実現したい)学びや高校のあり方、今後の協議を深めていくための視点などについて協議しました。
主な意見は次のとおりです。
≪津地域で実現したい学びや高校のあり方について≫
〇 経済産業省の「未来人材ビジョン(令和4年5月)」によると、「意識・行動面を含めた仕
事に必要な能力等」として、2015年時点では、「注意深さ・ミスがないこと」「責任感・まじ
めさ」「読み、書き、計算」などが重視されていたが、2050年になると、「問題発見力」「的
確な予測」「革新性」が求められるようになるとされている。こうした力を育むことができる
よう、高校の授業も変革が求められている。
〇 高校の授業でも、生徒が自ら課題を設定し主体的に学ぶことで、達成感が得られたり、自己
肯定感が高まったりすることが大切である。
〇 津地域には、旧津市内に私立高校を含め普通科の高校が多く設置されている。中学校卒業者
数が減少する中で、子どもたちの多様なニーズに応えていくためには、専門学科の選択肢を維
持するとともに、当地域における普通科の配置のあり方や特色化・魅力化についての議論が必
要である。
〇 1学年3学級以下の高校は統合についての協議も行うとされているが、統合の話を先行させ
るのではなく、津地域の高校の魅力を高めるにはどうしたらよいのかを、子ども目線で考えて
いくことが大切である。
〇 学校現場では、特別な支援を必要とする子どもたちや外国につながりがある子どもたち、不
登校の子どもたちが増えている。このような多様な子どもたちを受け入れられるよう、地域の
高校のあり方を考えていきたい。
〇 集団の中での学びに不安を抱える子どもたちに、通信制高校が広く認知されたことで、子ど
もたちの選択肢が広がり、進学者も増加した。全日制高校においても、多様な生徒の受入れと
いう視点がより求められるのではないか。
〇 少子化の中で、企業においても限られた人材の奪い合いとなっている。地域の高校の特色
化・魅力化を進めるにあたり、地域企業や行政がより協力することで、県外を含めた他地域か
らの入学者を増やし、より多くの生徒が地元に就職するというサイクルをつくりたい。
〇 大手企業への就職を希望する生徒や保護者が多いが、中小企業で働くことの魅力や地元の優
良企業について知ってもらい、地域の高校を卒業した生徒が、地元企業へ就職してもらえるよ
うな環境をつくっていきたい。
≪今後の協議に必要な資料や進め方について≫
〇 学校規模による学習指導や部活動への影響が分かる資料、先行している他地域の協議会の情
報を提供してほしい。
〇 津地域の各高校への交通手段、所要時間、通学費用等が分かる資料を提供してほしい。
○ 今回協議会を立ち上げたが、今後どのようなことを、いつまでに議論する必要があるのか。
⇒(事務局)まずは当地域の普通科のあり方を中心に協議を進め、令和7年度を目途に方向性
を示したい。また、令和12年度までに、どの学校も1学級程度の減が想定されることから、
その3年前の令和9年度を目途に、学校の配置も含めたあり方について、協議会としての方
向性を取りまとめる必要があると考えている。
〇 子どもたちが将来を見通して主体的に進路を選択できるようにするために、地域の小中学生
や高校生のニーズや思いを調査したうえで、協議を進める必要があるのではないか。