1 日時 令和5年9月8日(火)19時00分から21時04分まで
2 場所 県伊勢庁舎 401会議室
3 概要
15 年先までの伊勢志摩地域における中学校卒業者数の減少をみすえ、これからの子どもたちに必要
な力を育むために、統合も含めた高等学校の活性化について計画的に取り組めるよう、以下の2点につい
て協議しました。
①令和4年度にまとめた配置の考え方である「専門学科の学びの選択肢や普通科の一定規模の維持」
について
②協議をさらに深めるために必要な視点や資料、今後の進め方について
<主な意見>
(「専門学科の学びの選択肢や普通科の一定規模の維持」について)
〇 当地域に1学年1学級規模の高校が3校存在する状況となった。このことをしっかり受け止め、今後
は、より一層の覚悟を持って迅速に協議を進める必要がある。
〇 一定の学級規模のほうが、教育活動の幅が広がることも理解しているが、小規模校には小規模校の魅力
があり、生徒も卒業生も自分の学校に誇りを持っている。協議に際しては、入学定員を満たすことが目標
ではなく、高校3年間で子どもたちに、どんな学びの場を提供できるかを念頭に議論していきたい。
〇 以前から、各高校は魅力ある学校づくりに取り組んでいるが、生徒が集まらない現状がある。過去の協
議会でも議論があったように、生徒が切磋琢磨したり、部活動が活性化したりするためにも、少なくとも
1学年3学級は必要ではないか。通学に関する課題を解消しつつ、生徒が高校をできるだけ選択できる環
境をつくっていきたい。
〇 1学年1学級となる学校現場においても、できる限り子どもたちに魅力ある学びを提供していく必要が
ある。学級数により配置される教員数が決まることから、生徒や保護者の「大学へ進学したい」、「もの
づくりがしたい」、「部活動がしたい」といったニーズに応えるためには、どのくらいの学級規模の高校
が必要とされているのか、参考となる資料を示してもらいながら考えたい。
(協議をさらに深めるために、必要な視点や資料、進め方について)
〇 子どもたちにとって、選択肢を維持・充実する観点からも、統廃合についての議論だけでなく、入学者
数を増やす視点からの議論もしたい。
〇 保護者として、子どもたちには、それぞれの高校の特色や魅力をふまえて進学先を選んでほしいが、金
銭面の負担を考えると、自宅の近隣に選択できる高校があるほうがよい。統合について協議する際には、
経済的に厳しい家庭もあるので、通学手段の視点も大切にしたい。
〇 令和4年度の当協議会のまとめでは、令和6年度については統合ではなく学級減で対応するとされた
が、これからも段階的に続く生徒減に対し、今後、1学年1~2学級の高校をどうしていくのかについて
の議論が必要である。
〇 伊勢市内には私立を含めると普通科高校が4校あることから、「普通科の一定規模の維持」を考える際
には、私立高校も含めて考えるべきではないか。
〇 専門高校は地域に人材を輩出していることから、「専門学科の学びの選択肢の維持」を考える際には、
地域のニーズを把握する必要がある。
〇 多様な学びのスタイルに対応していくためには、全日制高校だけではなく、定時制高校や通信制高校、
フリースクールも念頭におきながら議論することが大切である。
〇 伊賀白鳳高校や名張青峰高校、尾鷲高校など県内の先進事例に学びながら、協議を進めたい。